近年、少子化が問題視される中同時に保育園不足・保育士不足も問題になっています。
私も保育士として働いている現在、保育士不足を感じていますが保育園の中にいる子ども達には、そんな問題など関係なく日々元気に登園してきて笑顔を見せてくれたりちょっと泣いちゃっ
たりさまざまな表情を見せてくれながら成長をしています。
保育士として働いてきた私が少し皆さんに保育士として働いてきてよかったことややりがい、面白さをお伝えしたいと思います。
目次
子どもと一緒にいられる場所だから
保育士を目指す方の希望動機の第一位は、きっと子どもが好きだからだと思います。
特に0歳児や1歳児など小さな子どもが好きな方は、幼稚園ではなく保育園を選ぶと思います。
子ども達に囲まれて生活できるのが保育士です。
保育士の仕事は、対人間です。
命をお預かりする場所でちょっと怖いと思う方もいると思います。間違いではありません。
どんなことが起きるのかわかりませんし責任も大きい職業です。
その気持ちも持ち続けて仕事をしなくてはなりませんが、その危険性を排除しながら仕事をしていけば子どものかわいい部分をたっくさん見せてもらえて成長を感じ、運動会や発表会など感動して涙してしまうこともあります。
朝から夜まで子どもと一緒に過ごせる場所は、保育園の他にないと思います。
長い時間一緒にいるからこそ気付ける子どもの成長に感動とうれしさを毎日感じられる素敵な場所です。
子どもとの信頼関係が築けた時
近年、保育園を必要とする家庭が増えてきて保育園の運営時間も年々長くなってきています。
それは、ご家庭の事情によって柔軟に対応していかないといけなくなってきている時代の証拠だと思います。
子ども達も朝の7時から夜の20時まで保育園にいて家に帰って寝るだけの子も中にはいます。
1日の大半を保育園の中で過ごすことになる子どもたちにとって保育士は、頼れる大人の1人です。
初めて先生と顔を合わせる時、きっと子どもも目の前の大人の人がどんな人かも知りませんし施設もわからない、これからどんなことが起こるのか不安でいっぱいです。
ですが、毎日特定の先生達と顔を合わせて一緒に遊んで、わがままもちょっと聞いてくれるそうすると、
「保育園に行けば楽しいことが待ってる!」
と思いが変わって少しづつ笑顔が増えて登園してきてくれます。
その瞬間、やった!と私は嬉しくなります。
もっともっと信頼関係が深まってくると登園してきたらまっすぐ先生のところにきてギューッと抱きついてきてくれたり、あいさつに来てくれたり年齢の高い子だと大きな声であいさつしてきてくれたり「○○先生きたよー」っと喜んでくれます。
まずは、子どもとの信頼関係を築くこと。
それが1番大切なことでそこから子どもたちと一緒に楽しい活動ができると思っています。
保護者との信頼関係を築けた時
子どもとの信頼関係が築くことと同じくらい大事なのが保護者との信頼関係です。
もしかしたら、子どもよりも神経を使うかもしれない保護者対応。苦手な方もいると思います。
でも、保護者との信頼関係がうまく築くことができると保育がとてもやりやすくなるんです。
保護者の方は、初めて保育園に預ける方・兄弟がいて慣れている方さまざまです。また、性格やタイプも全く違います。
まず、保護者の方と話したり連絡ノートでコミュニケーションを取って、どんな方なのかを自己分析してその保護者の方と、どう今後コミュニケーションを取っていくか考えます。
中には、あまり話しかけてもらいたくないと思ってそうだなと思うような親御さんもいると思います。
そんな時は、お預かりしている子どもの成長した部分をちょっと大げさに
「最近、○○くん○○上手になりましたね!この前保育園での友だちと一緒に遊んでいるときに○○してくれたんですよ!」
ってほめてあげてください。
きっと堅かった保護者の方の表情がちょっと和らぐと思います!
そのちょっとした変化を私は、見逃さないようにして「あのお父さんあんな表情するんだ!よし次は、これをお伝えしよう。」と考えてなるべく話しかけるようにしてます。
そうするときっとあの先生なら話せるなと思ってもらえるようになって、その保護者の方も保育園とのツールができて気持ちが少し楽になると思います。
でも、なんといっても一番保護者の方と信頼関係を築くのに有利なのは、子どもが先生のことを好きになって保育園でも先生について行ったりお家で先生の名前を言ったり楽しい話をする様子を見ると
「保育園が好きなんだな」
「○○先生を信頼してるんだな」
と素直に感じてくれて先生に安心感を持ってくれます。
私も何度も連絡ノートや送り迎えの時に「うちの子先生が好きみたいで家でも先生の名前言ってるんですよ」と言っていただきました。
その瞬間、やっててよかったな。と心の底から感じて頑張ろうと思います。
年齢によって違う成長の感動
保育園は、0歳~就学前のお子さんをお預かりする場所です。
乳児クラス(0~2歳児)で
乳児クラス(0~2歳児)では、寝ているところから寝返りをしてハイハイから歩いて喃語が出てきてすこーし身の回りのことができてくる。成長がはっきり見えて楽しい時期ですね。
保護者の方もその成長が感じやすく先生と共感しやすいと思います。
好きな絵本を先生に読んでもらって繰り返しの言葉を覚えて、お家でも披露してママが喜んで報告してきたり、おじいちゃんおばあちゃんが天才だ!と興奮してますと教えてくれたこともあります。
幼児クラス(3~5歳児)
幼児クラス(3~5歳児)は、ちょっとお兄さんお姉さんです。
身の回りのことはなるべく自分で行い、言葉もしっかりしてきて会話が成り立ってきます。
少しわがままになってきて保護者の方がもしかしたら悩み始めてくるかもしれません。
そんなとき園での様子を伝えたり、少しアドバイスして一緒にその子を育てていってあげると、共感しあえて保護者との信頼関係が深まりやりがいを感じます。
私は、子ども達と会話をするのがとても好きです。
休日あった楽しかった思い出や知っている虫の話。時には、自分で勝手に決めた次のお休みの日の予定など。聞いていて飽きることがありません。
そして幼児クラスの面白さは、なんといっても運動会や発表会です。
練習や指導は忍耐力を要しますが、本番堂々と舞台にあがる子ども達を見守りながらいつも涙しています。
そして、終わった後に保護者の方からの感想や感謝の言葉をいただけるとやっててよかったな、間違っていなかったなと毎回思わせてもらっています。
子ども達の成長によって感動ややりがいを感じられるポイントは、それぞれです。
同じことが起こらない楽しさも保育士にはあると思います。
特技が仕事にできる場合がある
子ども達は、未経験なことが沢山あります。
絵を描くこと、歌を歌うこと、運動をすること、料理を作ることなどなど。
そんな経験をたくさん紹介して経験させてあげるために年間指導案を考え月案を考え日々、保育を考えます。
物作りが好きな方は、工作活動や絵を描く楽しさなど子ども達に伝えることができると思います。
音楽が好きな方は、歌を子どもたちに歌ってあげたり、一緒に歌ったり、季節の行事にちなんだ歌を紹介したり伝えたりできますね。
他にも子ども達ばかりでなく先生たちに指導してあげたり、苦手な先生がいたら日にちを決めてその先生がクラスに入って、指導者となって活動して活躍することもできると思います。
保育は、1人ではできません。
1人1人の力を合わせて柔軟に対応を考えて子ども達の成長のために力を合わせて働けば、子ども達にとってとても素敵な場所になると思います。
また、頼られるうれしさも感じられてやる気が出ると思います。
苦手な部分があれば得意な人がその部分を埋め合わせてあげられるチームができた保育園は素晴らしいと思います。
それでも人間関係で辞めてしまう人が多いのも事実ですけど。。。
保育園で働いていると若く見られる
保育士は、体力勝負です。
数名の子ども達を順番に抱っこしなくては、ならなかったり重たいテーブルを運んだり。
小学校前の子ども達と本気の鬼ごっこをしなくてはならなかったり。
寒い日も暑い日も外遊びをしたり。1日中体も動いて頭も動いてへとへと。
1年目の時は、私も家に帰ってきてご飯も食べずに寝込んでしまいすぐに次の日という日が多々ありました。
でも、だんだん生活リズムが出来てきて体力もついてきて子ども達に負けないくらい元気になってきました。
生活のリズムが朝型になるので同世代の友達よりも規則正しい生活が送れています。
ただし、中には院内保育や深夜も運営している園などもあるので一概に規則正しい生活が送れますよとはいいきれませんね。
しかし、もう1つお伝えできるポイントは1日に笑う時間が多いので、表情筋が鍛えられて若く元気にみられます。
私自身、童顔ではありませんが周りから若いね、明るいね、元気だねとよく言われます。
それは、毎日子ども達に囲まれて明るくにぎやかにすごしているお陰なのかなと感じています。
まとめ
私は、大学で保育士になるための勉強をして資格を取り現場に入りました。
大学で教えてもらえなかったことが山のようにありました。そんな発見がとても楽しくて今でも日々勉強です。
子ども1人1人同じ子はいないですし成長も様々、いろんな発見があって楽しく明るくにぎやかな生活を送らせてもらっています。
一緒に働く仲間もみんな子どもが好きな人ばかりです。
子どもが好き、人と関わる仕事がしたい方ぜひ保育園で働いてみませんか?