あこがれの保育士になりました。

保育士はやりがいがあるけれども、大変な職業なので、職場に慣れてある程度の余裕がでてくると、本当に自分に保育園の仕事があっているか悩み、人間関係に悩み、転職を考えるようになる保育士が増えるようです。
30代に入ると、結婚という人生の転機に直面したり、考えたり、婚活する場合もあることでしょう。

当然、保育士として、さらなるステップアップ転職を考える方もいらっしゃいます。

また、少子高齢化の流れで、保育士不足が叫ばれる中、子育てを経験したお父さん、お母さんが保育士になって、第二のキャリアをスタートさせようという場合もあるかもしれませんね。

保育士としての理想と現実のギャップに悩んで、仕事をやめたくなってしまったあなた

辞めたいのは職場ですか?保育士ですか?

好きでなった保育士です。

職場を変えれば、より理想とする保育士に近づけるかもしれません。

けれども、まずは、転職する前に、自分はどんな仕事をしたいのか、真剣に考えてみましょう。

目標が見つかり、それを実現している自分のようすが想像できますか。

それまでは、今の職場で保育士を続けてみましょうというのが1つのアドバイス。

転職するのであれば、他園への転職でも、保育園以外の福祉の分野に保育士として転職するのであっても、目標に向かって、自分に必要なものが何か考えてみましょう。

その分野で専門職として働くのに必要な新たなスキルが必要とされる場合があります。

保育士は専門職ではありますが、愛情を持った目で、親子を支援する気持ちが、なによりも大切だと思います。

保護者を受容し、適切に援助することは保育士の重要な仕事の一つです。

なによりも、将来を担う人材を育てる重要な職業です。

保育士の資格に加え、さらに社会福祉士などの資格も取得できれば、児童相談所や発達障害者支援施設、その他、児童福祉施設での仕事への可能性がぐんと広がります。

新たに保育士への転職を考えているあなた

保育士になるにはどうしたらよいのでしょうか?

保育士は名称独占の国家資格ですから、保育士になるには資格取得が必須となります。

その勉強方法は主に「大学・短大・専門学校に通う」そして「通信講座で勉強をする」「ネット教材・本などで独学」の3パターンに分けられます。

いずれも資格をとるという目標は同じですが、資格取得までに費やすお金や時間の量はそれぞれ異なります。

保育士養成校では、実技に多くの時間を割くことができ、保育士としての実践力を見につけることができます。

卒業とともに保育士登録ができるので、費用と時間が許せば、一番確実な方法です。

それ以外は、保育士試験に合格して、各都道府県に保育士登録をするという方法になります。

受験の仕方は、「できれば費用を安くおさえたい」「空いている時間を有効に使いたい」など、人によってやり方は違いますよね。

いま現在の自分のライフスタイルを考え、自分に一番合った勉強法を選びましょう。

あなたにあった保育士の資格試験の勉強法はどれ?

大学などの保育の専門課程で学ぶ方法は、無試験で資格取得ができます。

が、学費や履修期間が長いといった点が負担と言えば負担かもしれません。

資格試験を受験するにはいくつか方法があります。

学生や社会人、主婦の方などが、保育士の資格取得を目指すには、それぞれの立場や生活スタイル、目標とするものがあるでしょう。

勉強するにあたり、通信講座を利用する人が多いようですが、独学で合格してしまう人もいます。

ネットの「エンゼルカレッジ」のサイトは、約10年の過去問を網羅してあるので、利用する人が多くお勧めです。

保育士が必要とされる職場

転職する際の職場選びの前に、自分が持っているスキルや、どんな職場で働きたいかといった希望を明確にしておくとよいでしょう。

保育所・保育園

保育所や保育園は、認可や認定、公立や私立など様々なタイプがありますし、乳児から年長さんまで、預かる子供の年齢や人数、規模も違います。

病棟保育所などの特殊な職場もありますし、深夜保育を行っている保育所などもあります。

児童館や学童保育など

保育士の有資格者が活躍する場として、乳児から小学生まで幅広い年代の子供たちが安全に遊べる場である児童館、共稼ぎ世帯の児童が放課後を過ごす場として重要な役割を担っている学童保育所などがあります。

長時間でも飽きずにいられる遊びを考え、お絵かき、おもちゃ作りなど、様々な活動を提案し、子供たちの体や心の発達をサポートしていきます。

乳児院・児童養護施設など

何らかの理由で親が療育できない乳児や幼児、児童が入所する保護施設。

子どもたちにとっては、施設が家となり職員が親となって成長を見守ります。

勤務時間は長時間にわたり、24時間・365日体制で生活支援を行う厳しい職場です。

それだけ、やりがいのある職場でもあります。

駅ビル、ショッピングモールなどの託児施設

デパートなどの他、病院や自動車学校、イベント会場などで開設されている託児施設です。

時間給のところが多く、パートタイムで働ける職場ですが、初対面のお子さんと接することが多いので、高いスキルが求められる場合もあります。

幼児教室・ベビーシッターなど

幼児の習いごと教室のほか、個人宅で子どもを預かるベビーシッターなどでも保育士の資格が生かせます。

多くはパートタイム勤務となり、高額な時給となる職場もあるようです。

ただし、幼児教室では保育スキル以外の技術が必要とされることが多く、ベビーシッターの場合は、依頼主の要求に臨機応変に応えるスキルが要求されます。

さらなるステップアップをめざす保育士へ、おすすめの勉強

幼稚園教諭の資格

2006年に「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」 が制定され、幼保一体化施設として認定こども園制度が開始されました。

認定こども園とは、幼稚園や保育所等が教育と保育の両方の機能を提供するとともに、子育て支援事業を行う施設のことです。

幼保一体化の政策の中で、待機児童の問題を解決するべく、定員割れする幼稚園を活用し、保育所として利用できる施設の数を増やすための取り組みとして推進されてきました。

これまでの認定こども園では、一つの園であるにもかかわらず、幼稚園と保育所についてそれぞれの法律に基づく認可が必要であったこと、保育士と幼稚園教諭の業務の範囲なども異なることなどから、園の運営に課題を抱えるケースも多く、設置園数も目標には到達していませんでした。

法改正により、「幼保連携型認定こども園」という、学校教育と保育を一体的に提供する施設が新たに創設されました。

それに伴い、今後活躍が期待されているのが、新たに配置される「保育教諭」と呼ばれる教員です。(東京都福祉保健局より) 

幼保一元化の動きは、今後無くなることはないと思われます。

ですから、「保育教諭」の要件である保育士・幼稚園教諭の両方の資格を持っていると、これから有利になるといわれています。

幼保一元化は一般的になりつつあり、認定子ども園などもたくさんできています。新しい子ども園で働くためには、両方の免許を持っていることが望ましいとされ、これから学校を選ぶという人は、ぜひ保育士・幼稚教諭の両方の資格が取得できるような学校を選択することをお勧めします。

現在、認定子ども園法改正による特例で、保育士資格・幼稚園教諭免許状の取得の負担が大幅に軽減されています。

どちらかを持っているなら、特例の期間内に取得を目指すのがおすすめです。

保育士、幼稚園教諭としての転職を目指している方は、今後「保育教諭」を視野に入れておいた方がよさそうです。

障碍福祉、高齢者福祉の分野でステップアップ!

今後、障碍福祉及び高齢者に関わる仕事がしたい場合。

ヘルパー ⇒ 介護福祉士 ⇒ ケアマネ・サービス提供責任者 などの資格取得で、ステップアップするとよいでしょう。

保育士と社会福祉士があれば、ソーシャルワーカーとして働くこともできます。

仕事ができれば、施設長などの管理職につく可能性も開けてきます。

選べるなら、できれば公立の施設が良いです。

介護職への転職は、前もって必要な資格を取得しておくとよいでしょう。