幼稚園・保育園では、子どもたちが楽しめるように日々色々な活動に取り組んでいます。
その中でも、その季節に応じて大事なのがイベント(行事)。
子どもを行事に取り組ませる事で、普段味わえない経験ができるように計画していきます。
ほとんどの幼稚園や保育園では、行事に力を入れているのではないでしょうか?
また他の園と差をつける為に、その園でしか行っていない行事もあります。
最近では、英語を取り入れている園が増えてきている為、その英語を活かして発表会をする等といった行事を行う園もよく耳にします。
では園の多くが取り入れている行事は具体的にどのようなものなのか、季節ごとに分けてご紹介していきます。
春の行事
幼稚園や保育園の新年度がスタートする大事な行事が沢山あります。
子どもたちはまだ慣れない環境の中でのスタートとなりますが、様々な行事を通して不安な気持ちから楽しい気持ちへと変化していきます。
始業式・入園式
始業式とは、進級児(すでに在園している子ども)が新年度初めての登園となる日のことを言います。
大体の園が半日保育で過ごす事が多く、全学年が集会室に集まり、新しい担任の先生の発表をしたり、園長先生からの話を聞いたり、皆で過ごします。
入園式は、新入園児(新しく入園する子ども)が保護者と一緒に登園し、今日から園に入園するという式典になります。
その際に始業式と同様、担任の紹介や園長先生からのお祝いの言葉をもらい、過ごします。
新年度初めての登園は、始業式・入園式となり、どの幼稚園も必ず行う行事の1つです。
春の遠足
気温が過ごしやすいということもあり、遠足に行く園が多いです。
新入園児がいる学年はしっかりと列に並んで行けないので、秋に遠足を計画したり、親子遠足にしたりと、園によって様々です。
こいのぼり
新学期が始まって一番最初に取り組む製作といってもいいでしょう。
学年によって、どのような工程で作るのかは異なりますが、一人一つのこいのぼりを作ったり、クラスで一つの大きなこいのぼりを作る保育園や幼稚園もあります。
作ったこいのぼりを園の園庭で泳がせたり、飾っていくことで、子どもたちも季節の行事に触れながら楽しむことが出来ます。
夏の行事
子どもたちが大好きな「夏」という季節。男の子は虫探し、女の子は色水遊びと、普段の遊びの幅も広がります。
更に行事でもより楽しく過ごせる行事を考えている園が多いです。
プール
園によって園にプールがあったり、近くの学校や市営のプールまで通っている園もあります。
中には、プール専門の指導員や体育の先生が指導する園もあれば、保育者が指導する園もあります。
園が指導する場合は、遊び感覚で行い、水に親しみを持つことを目的に行うことが多いです。
専門の指導者の場合は、バタ足やビート板を使用して取り組むといった本格的なプール指導を行っています。
お泊まり会
これはどの園も対象としている子どもは、年長児(5歳児)です。
この行事は名前の通り、家庭から離れて、園の友だちや先生とお泊まりをして過ごし、「自分のことは自分でするようになる」ということを主に目的とし行います。
園園にお泊まりをする所もあれば、バスで遠くの方まで泊まりにいく園もあります。
これも園によって異なってきますが、一泊のみだったり、二泊したりとそれぞれです。
中でも人数が多い幼稚園は、学年を2つに分けて、日にちを変えて行く園もあり、先生たちも2つに分けて付き添いで行くようにしています。
秋の行事
ほとんどの園は、10月頃を中心に行事が盛り沢山あります。
また園庭に枯れ葉が落ちて、遊びに活用したりと普段味わえない遊びを行えます。
秋は過ごしやすい気候ですので、「秋の遠足」を行う園も多いのではないでしょうか。
運動会
最近では春に運動会を行う園も増えてきていますが、園で過ごす日々をより多く重ねた方が、子どもの力も発揮しやすいと考え、秋に運動会を行う園が圧倒的に多いです。
運動会では
- おゆうぎ競技
- 親子で行う競技
この2つがほとんどで、一つの学年で2~3個種目を行うことが多いです。他にも未入園児や卒園児を対象とした種目を行う園もあります。
運動会は、園にとってとても大きな行事です。二学期に入ってすぐ練習が始まり、約1ヶ月近く行います。
その為、子どもたちも運動会に向けて気持ちも高まり、運動会を終えると達成感を味わえたり、皆で団結する楽しさや難しさを経験することができます。
この運動会を経て、子どもたちもぐっと成長した姿を見せてくれるようになります。
芋掘り
秋ならではの行事といえば、代表的なものである芋掘り。園によっては、じゃがいも掘りをするところもあります。
畑に行って自分の採った芋を家に持って帰るといった内容で、普段あまり触れない畑で、自然に触れ合う楽しさを知ることを目的としています。
さらに翌日に採った芋を焼いて、焼き芋パーティーを行う園もあります。子どもたちにとっては嬉しいイベントの一つですね。
お店屋さんごっこ
幼稚園や保育園によっては行っていない園もありますが、色々な廃材を使って食材を子どもたちが作り、紙のお金を使って買い物をする内容です。
全学年で一斉に行い、多学年の店に買いに行けるようにしたり、学年ごとに日にちを決めて行う園もあります。
やはり自分の好きな食材や物を作れることは、子どもたちにとっても楽しい時間となります。
また子どもは買い物ごっこが大好きなので、とても喜んで参加しています。
冬の行事
学期末に過ごす卒園や進級に向けての最後の行事です。
一年間過ごしたクラス、先生と過ごす日々はとても楽しく感じ、クラスの絆がぐっと深まる時期です。
お遊戯会
運動会と並ぶ大イベントといってもいい、大事な行事です。
運動会のときとは違って、台詞をつけたり、動きが細かくなったりと、難易度が運動会に比べて上がっている園が多いです。
また、音楽を推している園であれば音楽発表会にしていたり、体育を推している園であれば体育発表会にしている園もあります。
その園によって推しているジャンルが違うので、それぞれの園の差を見たい際には、お遊戯会を見てみると、その園が何を推しているのか分かります。
クリスマス会
園の中でも宗教が関連している園もあるので、行わない園もありますが、サンタが来てプレゼントをもらったり、歌を歌ったりと楽しく過ごすことを目的としています。
クリスマスは、子どもにとってワクワクするイベントですよね。その為、取り入れている園が多いです。
プレゼントは大体お菓子やおもちゃが入っていて、家に持って帰って楽しめるようにしています。
中にはサンタに向けて手紙を書いたり、ツリーに飾り付けをしたりと、クリスマス会を充実させるように工夫する所もあります。
おもちつき
冬の代表的なイベントといってもいいでしょう。雰囲気を出す為に鉢巻を巻いたりと、それぞれ工夫しながら行っています。
学年によって餅つきをしたりしない所もありますが、皆でついた餅を食べるのは、この行事の醍醐味です。
もち米を食べて、餅になる工程を知るという目的としている所もあります。
作品展
園の集大成といってもいい位の大イベントです。
一年間描いてきた作品を展示していき、進級・入園して約一年経った子どもたちの成長がより感じられる行事となっています。
また作品展に向けて、皆で力を合わせて一つの物を作ったり、製作に力を入れている幼稚園は様々な所に工夫して行うことが多いです。
終業式・卒園式
終業式とは、主に春休みに入る前日に行います。
一年間過ごしてきた園生活を振り返り、次園に来るときには進級して、新しいクラスや先生になり、また新たな一年が始まる事を話していきます。
卒園式とは、年長児(5歳児)を対象とし、4月になったら小学生になる為に、園を卒園する式典になっています。
ほとんどの園が園長先生から直接卒園証書を受け取り、卒園していきます。
どの園も、子どもたちが立派な姿で卒園できることを目的に、幼稚園生活を送っていきます。
まとめ
子どもたちにとって行事がとても大切なものだとお分かり頂けたと思います。
また園によっても、ここには書いていない行事が沢山あります。
どの行事も、園が子どもの為を考えて、工夫しています。
また行事には必ず目的があります。その目的を達成できるように、練習を積んだり、事前の準備が必要な行事も沢山あります。
保育園や幼稚園選びをする際には、行事に注目して選ぶようにしてみてください。