保育士の資格を持っていれば当然保育園で働くことはできます。ただし現場で欲しいのは即戦力です。

知識だけではうまくいかないのが保育士の仕事です。

なぜなら相手は日々変化を見せる子どもだからです。なので採用には割と面接重視が多いです。

その人の意欲はもちろんどんな人柄なのか、判断力や雰囲気など少し長い時間話をしていると見えてくるのです。

ならば自分の特徴をアピールしつつ、相手はどんなことを聞きたい又は知りたいか知っておきましょう。

自分の長所をPRするポイント

自分の長所をPRするポイントは

  • 趣味や特技
  • コミュニケーション能力
  • 学生時期にがんばってきたこと
  • 短所を理解する
  • 自分の家族に対する思い
  • 自分の育ち

などがあげられます。

趣味・特技

これはどんな面接でも当たり前に話しますよね。特に保育士は子どもをみるだけではなく、成長に必要な環境も整えなくてはなりません。

自分が興味あることはどんなことなのか知ってもらうと言うことは、そのことに相手が何を期待しているのか想像できます。

例えば、絵を描いたりもの作りがすきな人であるなら器用さや発想力を期待されます。制作時に活躍できますよね。

又運動面であるなら子どもたちとめいいっぱい体を使ってあそぶ事ができる体力や集中力も期待されますよね。

自分の趣味や得意なことをどのような面で活かしたいかをはっきりとイメージさせておきましょう

人間関係(コミュニケーション能力)

保育士が相手にしているのは常に成長や変化をしている子どもであり、その保護者です。

つまり人対人の関係です。

当然すべてが同じ考えの持ち主ではないので相手によって捉え方はさまざまです。

自分がどの様に他人と打ち解けるのか、相手に伝えるときに心がけていることなど、他人とのコミュニケーションのとり方は職場での同僚たちとの協調性や保護者との信頼を築く上で必要不可欠なことなのです。

どんな知識力や学力よりも一番重要視されるのがこのコミュニケーション能力です。

学生時期にがんばってきたこと

自分が学生時代にどんなことを経験し、やり遂げてきたかです。

たとえば部活をずっと続けていた事などは物事への持続力ですよね。礼儀なども身についている場合が多いので評価はいいです。

バイトをしていた人などはそこで身についたことや得たものをしっかり伝えましょう。

社会性が身についている人が多いです。

目標を持って行動できるかどうかは大事なことですよね。

短所は対策法を

長所があれば当然短所もあります。問題は自分の短所をしっかりと理解した上でどう対策しているかどうかが大事なのです。

例えば忘れっぽい人なら「メモを取る」「見えるところに掲示しておく」などです。

緊張しやすい人なら「イメージトレーニングする」「くり返し練習する」などがあります。

行き詰まったり、失敗してしまったときに状況を把握し、どう解決しているのか、現場での適応力や判断力、適応力などを見ているわけです。

マイナス思考をプラス思考へと変えるトレーニングをしておきましょう。難しいですが、常にいいイメージを持てるという事はどんなことにでも前向きになれます。

家族と仲がいいこと

子どもとその家庭をもサポートしなくてはならないのが保育士の仕事でもあります。

自分が育ってきた環境、つまり家族との関係が良好な人は、支えてもらえるので精神面が健康で安定していると言えるでしょう。

仕事でストレスが溜まってもフォローしてくれる人や理解してくれる家族がいるからですね。家庭内のいいイメージを持っている事は大切です。

自分と家族とのかかわり、自分の役割、家族に対する自分の思いなども聞かれることもあります。

仕事をしていく上で自分をバックアップしてくれる存在があるということは大事です。

自分の育ち

子ども時代の自分の遊びや物の見方、捉え方はそのまま保育にも出ます。様々な経験をしていることは豊かな感性を持っているということです

自分の体験していないことは子どもにも教えられません。感性を磨くこともしておいたほうがいいですね。

趣味や特技に通ずるものもあるかもしれません。

どのような事が好きだったのか、共感できる心を持っていることも大事なことです。

自分の家族のことって保育士の仕事に関係あるの?と思う方もいるでしょう。

家族を大事にしている人、家族を尊敬できる人は今保育士の仕事のひとつでもある家庭支援がきちんとできるからです。

そのようなことも重要なアピールポイントです。

最後に

保育士を目指した理由に「子どもが好きだから」と言うことをよく聞きますが、そのような人は現場で自信をなくしてしまうケースが多いのであまりお勧めできません。

もちろん「好き」であることは大事ですが、それだけでは現場で子どもたちを理解しようと、必死になり自分を見失ってしまうことがあるからです。

そこでさらに「保育士になりたい」思いを伝えるのなら次のことを意識しましょう。

  • 「保育士になったら子どもたちにしてあげたいこと」「こういう保育士になりたい」
  • 「子どものどんなことに興味があるのか(発達過程、子どもの心理…など)」
  • 「働きたい職場の保育方針に共感しているのなら「ここで何を学びたいのか」

など具体的な目標を持っておくことが、仕事を楽しみ長続きしていくために必要なことなので、自分の働いているイメージをしっかりと伝えることが大切です。