現在、TwitterなどSNSで話題の「保育士あるある」。
保育士のみなさん、こんな経験はありませんか?
- 保育中は基本スッピン
- プライベートでもついつい子どもに目がいってしまう
- 女子なのに筋肉がたくましい
- 日常会話でも「おトイレ」「おそうじ」と言葉に「お」をつける
保育園によって保育方針や環境は違いますが、「保育士あるある」はどこの保育士でも共通です。
今回は、見れば思わず共感してしまう保育士あるあるを紹介します!
仕事編、子ども編、などカテゴリー別にまとめているので、いろんな角度の「あるある」が楽しめますよ。
現役保育士さんや、保育関係の仕事をしている人はぜひ読んでみてください。
目次
保育士あるあるエピソード①:『仕事編』
ここでは、保育中に起こる「あるある」をまとめています。
保育中って休む暇もないぐらいの忙しさですよね。でも、改めて自分の行動を振り返ってみると、何だか笑えてしまうエピソードが多くありませんか?
毎日忙しい保育士さんの日常が垣間見れる、そんな「あるある」を紹介していきます。
エプロンのポケットの中身がいっぱい
保育士のエプロンのポケットは、なぜか常にパンパンです。その中身の一部をこっそり紹介しましょう。
- 子どもの鼻水を吹いたティッシュ
- 子どもがくれた折り紙
- 散歩で拾ったどんぐり
- メモやボールペン
- 0歳児が誤飲しそうな大きさのゴミ
想像以上に色々なものが入っていますね!
保育中にバッグは持てませんし、保育室は基本的に私物の持ち込みは禁止。そのため、何かを取っておくときはポケットが大活躍するのです。
子どもからのプレゼントや散歩で拾ったどんぐりだけでなく、付箋やメモなども入っていることも。覚えることが多い、新人保育士や実習生は特に当てはまるはず。
ゴミはごみ箱に捨てればよいのですが、次々にやることができて「後で捨てよう」と思っても数秒後には忘れているという…。
心当たりのある人もいるのではないでしょうか?
気づかず洗濯してしまうと大惨事になるので、洗濯する前にエプロンのポケットをチェックしましょう!
気づけばトイレに行っていない
昼休憩まで1度もトイレに行かずに過ごすこともあります。乳児クラスは、おむつ替えに、子どものおんぶや抱っこなど常に子どもと触れ合っていて、手が離せません。
幼児クラスでも、お散歩前に子どもがトイレに行くときも、職員はそばで見守っていなければいけません。排便の有無は連絡帳や記録にも記入する大事なことですからね。
製作や散歩など大きな活動が終わったら、すぐに食事の準備に取り掛かります。食後は片付けと寝かしつけ…。とにかくトイレに行く暇がないのです。
そんな毎日を過ごしていくうちに、プライベートでもトイレに行く回数が少なくなり、一般業で働く友達に驚かれることも。
我慢も体によくありませんが「そこまで対応してしまう自分の体って?」と自分の体の順応性に思わず感心してしまうエピソードでした。
子どもを寝かしつけるとき猛烈に眠くなる
保育中、地味につらいのがお昼寝の時間です。
薄暗い中で、子どもを抱っこしたり、体をトントンしたりして寝かしつけるあの時間。子どもを寝かしつけているはずが、自分までうとうと…。
ちょうど給食後で、午前中の疲れがどっと押し寄せる時間帯なので、保育士の眠気もピークなのです。気持ちよさそうに眠る子どもを横目に「いいなあ、私もお昼寝したい」とうらやましく思うこともあるでしょう。
何かと忙しい保育士ですから、しっかり休憩をとって、午後の保育に備えましょう。
鼻歌が童謡
ふとした瞬間に出る鼻歌。製作をしているときや、お散歩で歩くとき、ついつい歌ってしまうのは、J-popではなく、子ども番組の歌や童謡です。
朝の会や帰りの会、お遊戯会の練習など、保育士は常に歌う機会があります。日々の練習に加え、子どもたちとも歌うことが多いので、ふとした時に思わず口ずさんでしまうのです。
職場で童謡の鼻歌を歌っても、違和感はありませんが、プライベートの場合は恋人や友達から「なんで童謡?」とツッコまれることも。
保育士の中には、カラオケで童謡を熱唱したり、面白いアレンジを加えて歌う人もいるようです。子どもだけでなく、保育士からも親しまれている童謡でした。
保育士あるあるエピソード②:子ども編
「保育士あるある」の中でよく取り上げられているのが、子どもとのエピソードです。
ここでは、保育園の子どもにまつわる面白いエピソードから、ちょっと困ったエピソードまで紹介していきます。
手紙やプレゼントを毎日くれる
「先生いつもありがとう」という手紙や折り紙など、ちょっとしたプレゼントをもらいます。保育士のポケットがいっぱいな理由の1つでもありますね。
子どもたちからのプレゼントは、保育士にとってうれしいものです。保育士を慕う子どもの素直な気持ちは、多忙な毎日の中での大きな癒しでもあります。
ただ、毎日違った子どもからプレゼントをもらうので、気づけば家に大量のプレゼントの山が…なんてことも。子どもからのプレゼントって、なかなか捨てられないので、置き場所に困りますよね。
現役保育士に聞いたところ、保存方法は人によって様々でした。
- 「プレゼントボックス(空き箱)」に取っておく
- ノートに張り付けて保存する
- 数か月ごとに処分する
プレゼントは紙や廃材が多いので、箱に入れたりノートに貼ることで傷むのが防げます。特に、ノートに張り付ければ場所を取らずに保存できるのでおすすめです。
気持ちだけ受け取って、数か月おきに処分する人もいます。勤務歴が長い保育士に多いですね。
自分に合いそうな保存方法を試してみてください。
実習生や新人保育士に甘えがち
これも定番のあるあるですね。保育士は、子どもを褒めるだけでなく、叱ることもあります。「これやって~」と子どもに頼まれても、「自分でやってみようね」と返すことがほとんど。
しかし、実習生や新人保育士は、まだ保育に慣れておらず、子どものお願いを聞き入れてしまうことがあります。
子どもは、それをわかっているので、「服が着れない」「苦手なものが食べれない」と甘えるのです。
今までできていたことをやらない、という子どもの傾向は、ちょっと困りものですね。自立を促したい担任保育士にとっては、優しすぎる実習生・新人保育士の存在は、悩みの種でもあります。
そんな時は「新しい先生に○○ちゃんのすごいところ見せてあげよう」と子どものやる気が出るような声かけが効果的です。
また、実習生や新人保育士には、子どもの発達段階を教えてから、できることは子どもにやらせるようにとアドバイスをしましょう。
休み明け不機嫌になりがち
年齢が低ければ低いほど、わかりやすく表れます。特に、ゴールデンウイークや夏休み明け、大型連休の後は子どもが不機嫌になり、生活リズムが乱れがちになります。
休み中は、大好きな家族と過ごせていたのに、休みが終わると日中は離れ離れの日々がまた始まるのです。家族と離れるのを寂しく思い、不機嫌になったり、泣きだしたりする子どもたち。
「休みだから」と子どもの夜更かしを許してしまう親も多いので、子どもの生活リズムも乱れがちです。せっかく正し生活リズムに慣れてきたとしても、休み明けにはリセットされてしまうことも。
保育士にとっても休み明けはつらいものですが、こういった子どもの傾向も重なると、さらに気が重くなりますね。しかし、何度も繰り返し働きかけることで、徐々に生活リズムは整っていくので、根気よく続けていきましょう。
謎の発言&動きで笑いを届けてくれる
子どもは予測不可能な言動で、いつも保育士を笑わせてくれます。
- 突然、謎のダンスを踊りだす
- 「先生の顔に虫がついてる!」とホクロを指差す
- 寝言が「アンパンマン…」
- 「ててててー!」と叫びながら走る1歳児
思わず笑ってしまうエピソードがたくさん。幼児はだいぶ話せるので、会話での面白い返しや発言が目立ちますね。
逆に乳児は言葉がまだ覚え途中なので、謎の擬音語や、かわいらしい動きで笑いを届けてくれます。
「今日○○ちゃん~してましたよ」と保護者との会話のネタにもなります。
保育士あるあるエピソード③:職員編
一般職の人からは「優しそう」「包容力がありそう」というイメージを持たれがちな保育士。
もちろん優しく、包容力のある人もたくさんいます。しかし、保育士はパワフルで個性的な人も多いのです。
ここでは、職員あるあるについて紹介していきます。あなたの保育園にも、当てはまる人がきっといるはず。
男性アイドル好きの職員が必ず1人いる
ジャニーズ好き、韓国アイドル好きの保育士は意外と多いです。女性が多い職場ですから、他の職種よりも多いのは当然かもしれません。
しかし、保育士は「全国ツアーにも参加する」「ファン歴10年」という本格的なファンが多い印象があります。中には、職場ではアイドル好きの趣味を隠している人も。
そのため、アイドル好きの保育士は実際よりも数多く存在しているのです。また、ディズニー好きの女性もめちゃくちゃ多いです。
子どもからの人気も高く、壁面をディズニーキャラクターにしたり、ディズニーの歌を歌ったり、保育でも活かせるので保育士からも愛されています。
私もディズニーファンです(笑)
結婚&出産を経た保育士の信頼度は高い
私立保育園の場合、結婚・出産を機に保育士をやめる人が多いです。しかし、中には結婚・出産を経ても正社員保育士として復帰し、働き続ける人もいます。
保育士の毎日は多忙です。心身ともにつかれる仕事ですし、残業や持ち帰りの仕事もたくさんあります。それに加え、家事や育児もこなす保育士は「すごい」としかいいようがありません。
結婚・出産を経てもバリバリ働き続けている保育士は、若手保育士にとっての憧れです。
現在、保育士の離職率は高く、家庭を持ちながら正社員として働く保育士は少ないです。
家庭との両立が難しいハードな仕事だからです。そのため、兼業主婦の保育士は尊敬される存在なのです。
保護者からも、子育て経験をした保育士への信頼度は高く、相談することもたくさんあります。職員からも保護者からも信頼度が高い、兼業主婦の保育士。園に1人いるだけでも安心感が違いますよね。
今後もさらに増えていってほしいですね。
正社員並みに働くパート保育士
パート保育士には、元公立保育士の人や、保育士歴20年というベテラン保育士が多いです。
人手不足な保育園にとって、そんなパート保育士は重要な人材です。経歴と保育能力を見込んで、クラス担任を任される保育士もたくさんいます。中には主任並みの働きぶりを見せる大ベテラン保育士も。
心強い反面、「立場が逆転して困っている」という正社員保育士もいるようです。確かに、経験豊富なパート職員は、自分より若い保育士に指示をしたり、クラスの運営方針に口を出したりすることもあります。
立場的には上にいる正社員保育士も、頭が上がらない状態。この話はよく耳にしますね。
パートも正社員、どちらも立派な保育者であることは変わりません。しかし、クラス運営の主導権を握るのは正社員です。
ベテラン保育士のアドバイスを適度に聞きつつ、自分が目指すクラスを運営しましょう。
みんな食欲旺盛
保育士は体力勝負です。日頃、子どものおんぶや抱っこ、散歩など体を動かす機会がたくさんあります。そのため、消費カロリーも高く、自然と食欲旺盛になるのです。
子どもに負けじと給食のお代わりする、なんてことも少なくないはず。子どもの食事の援助もあるので、食べるスピードもかなり速いです。
たくさんの量をすさまじいスピードで食べるので、プライベートで食事をするときに驚かれる人も多いのではないでしょうか?
また、給食に加え、休憩のおやつタイムでお菓子袋を1つぺろりと平らげてしまうことも日常茶飯事。
いつの間にか体重が自己ベストを更新…なんてことにならないよう、食べすぎには気を付けましょう!
保育士あるあるエピソード④:転職編
転職者が多い保育士。ここでは、保育業界ならではの転職エピソードを紹介します。
転職を経験した人なら共感できる、あるあるをまとめました。転職活動の雰囲気がわかるので、これから転職を考えている人も、ぜひ読んでみてください。
転職サイトで好待遇の保育園がありすぎて驚く
保育士向けの転職サイトには、5000~1万件近くの求人が掲載されています。サイトによっては非公開求人も紹介しているので、より好待遇な求人を見つけることができます。
- 月収25万円以上
- 残業ほぼなし
- 家賃補助7万円以上
- 賞与3回
このように、高給料で補助が手厚い保育園がたくさん紹介されていて、驚く人も多いでしょう。
今まで「保育士の給料は安い」といわれてきましたが、待遇は年々良くなっているのです。
2017年には政府が「保育士確保プラン」の一環として、保育士の処遇改善が開始。中堅保育士は4万円、一定の役職に就いた保育士に5000円が支給されるようになりました。
また、東京をはじめとする一部の自治体では、区・市の独自の補助金を給料に上乗せしています。
他にも、法人・企業独自の補助金を支給している保育園もあるので、給料アップを狙う人は、ぜひ保育士専用の転職サイトに登録しましょう。
アットホームな雰囲気の面接に戸惑う
一般職の面接は、緊張感のある荘厳な雰囲気で行われます。一方、保育業界の面接はアットホームな雰囲気が特徴です。
園によっては、お茶やお菓子を出されることもあるほどです。面接のはずが、気づけば談笑していた…なんてこともよくあります。
なぜ、アットホームな雰囲気での面接が多いのでしょうか?それは、保育士本来の人柄を見るためです。
あまりにも決まりきった、緊張感のある面接では、その人本来の性格は見られません。自分をよく見せようと振舞う人がほとんどです。
しかし、アットホームな雰囲気なら、安心感が生まれ、素の姿が見られるのです。ただ、穏やかな雰囲気だからといって、「面接がゆるい」というわけではありません。見られているところはしっかり見られています。
- 笑顔は多いか
- お礼は言えているか
- ふとした瞬間の言葉遣い
- 職員に挨拶はしているか
本来の性格が見られている、という点では、緊張感のある面接とは違った難しさがありますね。
最低限のマナーを心得つつも、相手を気遣う一言や、保育に対する熱意を伝えましょう。
保育士が転職する際の面接についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
転職先で知り合いの保育士と再会
保育士の世間は狭いです。そのため、転職先で知り合いの職員とばったり再会することもあります。
待遇の良い保育園には自然と人が集まります。知り合いと再会するのも不思議なことではありません。
転職サイトの求人で、知り合いが保育園の紹介ページに映っていた、なんてこともよくある話です。
好待遇の保育園にいる知り合いに紹介してもらえば、合格率も上がります。転職の際には声をかけてみるのもいいかもしれません。
面接から内定までが早い
保育士の採用選考はスピーディーに行われます。
面接が終わった数時間後に合格の電話がくることもあります。少なくとも面接の翌日か、3日以内には連絡がきます。
転職者の多くは、より良い施設に就職するため2~3園を同時に応募します。優秀な保育士は、どの保育園からも引っ張りだこです。
そのため「他の園にとられる前に雇いたい」と園も焦り、内定の連絡が早いのです。
入社の意思決定権は転職者にあるので、もちろん辞退することもできます。しかし、園は忙しい時間を割いて面接や見学を受け入れていれているので、むやみに応募するのではなく、いくつか絞った園に応募しましょう。
また、入社意思の回答を待ってもらうこともできますが、礼儀として少なくとも1週間以内には返事をしましょう。
最後のあるある…やっぱり保育士は楽しい!
多忙な保育士は、つらいこともたくさんありますが、その分やりがいもあります。
「ちょっと疲れたな…」そんな時には子どもが笑わせてくれますし、プレゼントをもらってほっこりすることも。
頼もしい先輩や同僚の存在は、頼りになりますし、一緒に仕事をすると自然とやる気も出てきます。
ここまで数ある「保育士あるある」を紹介してきましたが、どの保育士にも共通するのは「保育士は楽しい」と思う気持ちです。
日々、子どもとのやり取りを楽しむ気持ちを忘れずに、今後も保育に臨みましょう!