今の職場が辛くても保育士を続けたいという方も多いと思います。

そこで、次の転職先もやっぱり保育士で!と考える転職者の方たちの想いを、これからも働き続ける理由として、3つにまとめてみました。

しっかりと子供を見れる

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保育園には、幼稚園と違い、0歳からのお子さんを受け入れる施設があります。

0歳から2歳児くらいの小さい乳児を、入園から6歳になって卒園するまでしっかり見届けることができるというのは、保育士冥利につきます。

成長著しい幼児期のこの時期、一日の大半を一緒に過ごせる生活の場である保育園ならではの醍醐味と言えます。

とくに、公立保育園では、日本の昔話、わらべうたや手遊び、おはじき、お手玉など、古くから日本の文化のなかで、親しまれてき遊びを大事にしながら、生活する場という印象がまだ残っています。

私立の保育園では、そこの運営理念が反映され、独自のカラーを打ち出しているところもありますが、いずれも、教育の場というより、生活の場であることに変わりはありません。

登園してから、親が迎えい車で、授乳、食事、排泄、お昼寝といった生活時間以外は、主に遊ぶことが保育園児の日中の大半の過ごし方になります。

絵本読み聞かせ、紙芝居、ごっこ遊び、小麦粘土、泥ねんど、水遊び、砂遊び、絵の具、コラージュ、フィンガーペインティング、音楽活動、自然科学遊び、パズル、ブロック、料理や大工遊び、外遊び。

幼児は、よく、保育園の外にお散歩にでかけます。

自然に親しむ遊びも、からだを動かすことも、子どもは大好きなので、そうした体験ができる環境に出かけます。

子どもが感覚器官の発達に伴い、五感をはぐくみ、社会性を身に着け、この世界について学び、創造力を養い、適応してゆくすがたを、保育士は見守り、見届けることができます。

これらを通じて、子どもは、バランス感覚とか、知識と知恵を身に着け、思考力を養っていくのです。

幼稚園が教育の場という文部科学省管轄の施設であるのに対し、保育園は厚生労働省管轄の福祉施設ですから、あくまで、子どもの成長といのちと生活を守る場になります。

親ではないのですが、保育士は、子どもの生活に密着して、子どもを見守るのが仕事ですから、その成長に一喜一憂し、子どもが卒園していくとき、泣いてしまう保育士が多いのもわかります。

子どもの成長と一緒に自分も成長できる!

幼稚園でも、子どもの成長はたどれますが、生後間もない時期から、幼児が成長して年中、年長になり、運動会や発表会でしっかり活躍するようになる姿を見るのは感動もひとしおです。

保育士という仕事は、基本的に体力勝負です。

子どもの視線に合わせる必要があるため中腰が多くなりますし、泣いている子供をなだめるために抱っこやおんぶをすることも多く、重労働です。

オムツ交換やトイレの補助、また、お漏らしをしてしまった子どもの着替えなど、慣れるまでは大変です。

また、保護者や近隣からのクレーム対応など、難しい問題に直面することもあります。

他の職業同様、職場の環境や人間関係からくる問題もあるでしょう。

それでも、子どもはみな可愛く、保育士を信頼し母親のように慕ってくれます

乳児からお世話をした子どもがお座りし、ハイハイするようになって、笑ったり、立ったり、歩いたり、ことばを話すようにあり、その成長を親と同じ目線で感じられるのは保育士ならでは。

子どもを必死に見守り、成長を助ける中で、自分自身も成長できる職業だというのが、保育士を続ける大きな理由の一つになっていると思います。

子どもと一緒に泣いて、笑って、一緒に考え、技術も磨き、経験を積み、それを自分自身の成長の糧にできるのが保育士という職業です。

子どもと一緒に生活の場で仕事できる

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保育士として勤務している人の多くは、子供の成長を何よりのやりがいとして感じているようです。

乳児が好きか、幼児が好きか、どちらの扱いに慣れているかは人によって異なると思います。

保育園にも、年中児、年長児はいますが、赤ちゃんが好きな場合は、幼稚園教諭より、保育士としての仕事が向いています。

いのちに向きあい、生活をともにする場としての保育園は、重労働で苦労も多いですが、それだけ生きがい、働きがいにも直結するのでしょう。

数年にわたって子どもの成長を見たいからという意見もよく耳にする理由の一つです。

保育園は、保育が必要な子どもが通ってきます。

つまり、親に子どもを育てるための手間がかけられない事情がある家庭のこどもです。

幼稚園より、当然、保育園の方が保育時間が長い傾向にあります。

幼稚園では、休園になる土曜日や、夏休みなどでも、保育園では保育がなされるのが普通です。

幼稚園では、教育的な活動にそれなりのウエートがおかれますが、保育園では、文字どおり保育にウエートがおかれます。

最近の傾向として、幼稚園の保育園化と、保育園の幼稚園化が進んでいるという事情はありますが、自分が勤めたい園があれば、実際に見学に行くなどして、実情を知ることが大切です。