保育士はとてもやりがいのある仕事です。

大好きな子どもに囲まれて、一緒に遊んだり、様々なことを学んだり、子どもたちの成長を保護者と一緒に見守っていきます。

私は小さい時からの夢だった保育士になり、民間の保育園で働き始めました。

働き出してから数年後、結婚、出産をして保育士として、現場復帰をしました。

それまでは、普通にできていたことが、いざ、自分に子どもができると難しくなっていったのです。保育士が、結婚をして、出産をして、産休、育休の後に正社員として仕事復帰をしていく難しさをいくつか紹介したいと思います。

保育士の勤務時間

まずは、勤務時間です。

私が働いていた保育園は、朝7時から子どもの受け入れをしていました。

なので、一番早い勤務で6時半には保育園についていないといけなかったのです。

そして、我が子が通っていた保育園は一番早くても7時半からしか受け入れをしてもらえなかったので、そんな時には、実家に連れて行って、母に我が子を保育園まで連れて行ってもらっていました。

勤務終了時間も同じです。

私が働いていた保育園は、延長保育があり、最後は20時まで預かっていました。

そして我が子の保育園は18時30分までの受け入れ時間だったので、このばあにも、母にお願いして迎えにいってもらっていました。

実際、実家が近くになかったら、母の協力がなかったら成り立っていなかったです。

保育士の休日

私の働いていた保育園は、日曜、祝日も休日保育を行っていて、出勤しなくてはいけませんでした。

もちろん、我が子の保育園は、日曜、祝日の受け入れはなかったので、やはり実家に預けて出勤していました。

勤務先の保育園の行事が日曜、祝日にあった場合にもおなじことが言えました。

このような時にも、実家の協力のありがたさをとても感じていました。

行事が同じ日に行われた場合

勤務先の保育園の行事と、我が子の保育園の行事の日が重なってしまった場合、もちろん我が子の行事は見にいきたいし、参加したいです。

しかし、現実は、勤務先の保育園の行事を優先するのが当たり前なのです。

実際に、我が子の入園式には参加できませんでした。

行きたいのはやまやまでしたが、担任をもつ以上は仕事場優先は当たり前なのです。

保育園はだいたい同じ時期に行事が重なるので、毎回我が子の行事に参加できない先生もいました。

親としても寂しいですが、親が参加できない我が子もとても寂しい思いをしていたことでしょう

勤務時間外の仕事の多さ

保育園には行事がたくさんあります。そして、行事前には準備があるのです。

勤務時間内にできれば一番いいのですが、なかなかそうはいかず、子どもたちが帰ってから、やっと準備にとりかかることができるということもしばしばあるのです。

そんな時にはやはり勤務時間が終わっても関係ありません。
結婚していようがしていまいが、子どもがいようがいまいが、関係ないのです。

いくら勤務時間が終わっていても、仕事は仕事なのです。

持ち帰りの仕事

子どもがいる時にはできない仕事があります。

月案や週案、プリント作成や子どもたちの成長記録などの書類作成や、壁面、製作の準備などです。

子どもがいる保育時間では極力このような雑用の仕事はしないようにしていました。

子どもがいる時間にしてしまうと、子どもたちから目が離れてしまうためです

。そうなると、残業をして作業を行うか、自宅に持ち帰って作業を行うかのどちらかになります。

私の場合は、我が子のお迎えなどの時間もあったので、自宅に持ち帰って仕事をすることが多かったです。

持ち帰って子どもを寝かせてから、夜な夜な仕事をしていたのを思い出します。

このように、独身の頃には普通にできていたことが、いざ結婚、出産をすると同じようにはできなくなるのです。

同じ保育の現場だからこそ、余計に我が子の保育園の状況もわかる部分もあり、無理を言えないことが多々ありました。

私は幸い実家が近くにあり、両親が協力してくれていたので、結婚、出産をしてからすぐに我が子を保育園に預けて、正社員として保育園に復帰して、働くことができました。

もし実家が近くにはなければ、きっと正社員として仕事復帰をすることはできなかったと思います。

世の中には、近くに実家がない、協力してもらえる人がいない人がたくさんいます。

それを考えると、保育士という仕事は、やりがいのある仕事ですが、出産してから仕事復帰をするのは、かなり大変だということがわかりました。

実際に私自身、現在は保育士という仕事を辞めて、勤務時間が固定されている事務職をしています。

いつか、子どもを持つ人が、保育士という仕事を、出産前のように続けていくことができるわような、働きやすい環境になればいいなと願っています。