近年、日本では核家族化や共働き家庭が増えています。女性の社会進出も珍しくない世の中になってきました。
そんな中、保育界隈で深刻化している「 待機児童問題」。保育園や幼稚園に入れずにいる子どもたちは年々増えつつまります。
それに伴い、保育環境の多様化が認められるようになりました。
- 小人数保育
- 幼児教室
- 企業内保育
- 院内保育
以上に加えて、ベビーシッターを利用する保護者が増えてきているのをご存知ですか?
欧米に比べるとまだまだ認知度は低いですが、大人数保育よりも「家庭的で密度の濃い保育が実現できる」として日本でも注目さるようになりました。
保育士からベビーシッターに転職したという人も非常に多く、今後さらに需要が増えるといわれています。
しかし、「保育士との違いがいまいちわからない」という人もいるでしょう。
そこでこの記事では、ベビーシッターと保育士の違い、給料や資格取得方法について紹介していきます。
転職を考えている現役保育士や、ベビーシッターの仕事内容について興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもベビーシッターとは?どういう職業?
ベビーシッターとは、利用者の自宅や民間の施設で子どもを預かり、親の代わりに保育をする仕事です。
生後間もない0歳児から12歳までの子どもを預かり、年齢に合わせた援助を行います。
中にはフリーで活動する人もいますが、通常はベビーシッターの派遣会社に登録して、そこから仕事を依頼されることがほとんどです。
どの家庭でも利用できるサービスとなっています。利用料の相場は1時間1000~4000円と幅広いのが特徴。
全国保育サービスのデータによれば、ベビーシッターサービスを利用する理由は以下の通り。
ほとんどの保護者は、仕事を理由にサービスを利用しています。
やはりベビーシッターサービスの普及は、共働き家庭により自宅での保育が難しいという背景があるようです。
その他の理由には、子どもの学校行事、冠婚葬祭、自分(親)の体調不良などの理由が挙げられます。
しかし、中にはベビーシッターを頼みたくても金銭的に難しく利用できないという人も。
そこで東京都は、待機児童対策として2018年にベビーシッター利用料補助制度を発表しました。
- 対象①育児休業を1年間取得し、次年度の4月に子どもが入園予定の保護者
- 対象②保育所の入園決定まで仕事を続ける保護者
- 子どもの対象年齢:0~2歳児
- 補助内容①1日8時間/月160時間が上限
- 補助内容②1時間当たり利用料は250円、それ以上は助成対象
参考:東京福祉局「ベビーシッター利用支援事業(ベビーシッター事業者連携型)について」
制度の内容を見ると、負担額がかなり軽減されていることがわかります。
さらに、この制度とは別に 調布市・渋谷区・千代田区・品川区・福岡市などの自治体も助成金を交付しています。
待機児童の増加に伴い、今後もベビーシッターサービスがますます注目されるようになるでしょう。
保育士とベビーシッターの違いは何?
保育士とベビーシッターは、子どもを預かるという点では同じです。しかし、細かい部分では大きな違いが見られます。
「保育する場所が違うだけでは?」と思っている人も多いのですが、ベビーシッターは保育士よりも働き方が多様で、事業によってもルールがバラバラ。
ですので、まずは表にそれぞれの違いを比較してみました!
ベビーシッター | 保育士 | |
---|---|---|
仕事場所 | 利用者の自宅 | 保育園 |
雇用形態 | 派遣、パートが多い | 正社員、パート、派遣 |
勤務時間 | 自由に決められる | 基本8時間 |
預かる子どもの年齢 | 0~12歳 | 0~6歳 |
預かる子どもの人数 | シッター1人に対し子ども1~2人 | 0歳児3人につき職員1人以上 1~2歳児6人につき職員1人以上 3歳児20人につき職員1人以上 4~5歳児30人につき職員1人以上 |
必要な資格 | なし | 保育士資格 |
次に具体的な違いについて紹介していきます。
働き方(仕事場所・雇用形態・勤務時間)
保育士とベビーシッターの大きな違いはその働き方です。
保育士の多くは保育園などの保育施設で働きます(保育士資格を持っていればその他福祉施設でも勤務可能)。
一方、ベビーシッターの仕事場所は定まっておらず、利用者によって指定される場所が異なります。
- 利用者の自宅
- 外出先のホテル
- 映画館や商業施設
- イベント会場や企業の託児ルーム
以上のようにベビーシッターの働く場所はたくさんありますが、基本的には利用者の自宅で子どものお世話をすることが多いです。
また、保育士は正社員として施設に就職する一方、ほとんどのベビーシッターはベビーシッター専門の派遣会社に登録し、派遣として働いています。
ベビーシッターの中には託児所や保育施設で働く人、個人事業としてフリーで活動する人もいます。
ごくまれに正社員の求人も見かけますが、今はまだ正社員で働いているベビーシッターは少ない現状です。
続いて勤務時間ですが、保育士が基本8時間に対し、ベビーシッターは1日1時間から自由に設定できます。
午前中の数時間だけ働いたり、夜間に働いたり、1日に何件も掛け持ちしたり、勤務時間は自由に決められるのが特徴です。
対象となる子ども/人数
保育園勤務の保育士は主に0~6歳児と関わりますが、ベビーシッターは0~12歳と幅広い年齢の子どもと関わることができます。
ベビーシッターサービスを展開している公益社団法人「全国保育サービス」によると、利用する子どもの年齢の割合は以下の通り。
利用している子どもは0~4歳が多い印象です。しかし、小学生の利用も2割以上あるため、幅広い世代からの需要が高いことがわかりますね。
続いては、預かる子どもの人数についてです。
保育園では、職員1人当たりが対応する子どもの人数は年齢によっては変わります。
小規模の保育園では1クラスあたり6~10人、大規模の保育園では1クラス20~30人ほど。
どちらにしても、子どもと1対1で関わることはできず、集団での保育が基本です。
一方、ベビーシッターは職員1人につき子どもが1~2人なので、より密度の濃い家庭的な保育が実現できます。
事業によっては、1つの家庭に2~3人で訪問し業務に取り組むところもありますが、基本的には1対1での保育が多いです。
子どもの人数が少ないため、子ども1人1人とじっくり向き合いたい人にはおすすめ。
必要な資格
保育士を正社員で勤めるには、保育士資格が必要ですが、ベビーシッターは無資格でも勤務することができます。
保育士資格は国家資格で、保育系の大学・専門学校で指定の科目を履修し、卒業すると同時に資格が取得できます。また、保育士試験を受験して取得するという方法もあります。
保育士の資格取得に関してはこちらの記事でも詳しく解説しております。
一方、ベビーシッターは法律では必須資格が設けられていません。しかし、保育士や幼稚園教諭の資格を持っている方が有利です。
なぜなら、子どもを安全に保育することは難しいからです。
乳児や幼児はとにかく活発でケガが多く、配慮点がたくさんあります。子育て経験のある人なら良いのですが、子育て経験がなく、専門的知識がない人は業務に苦労することもあるでしょう。
資格を持っていれば、保育の知識が身につくだけでなく、利用者からの信頼度も高くなるというメリットも。
しかし、今から国家資格を取るのは大変ですよね?そんな人は、民間資格を取ることをおすすめします。詳しくはこちらの章で。
ベビーシッターの具体的な仕事内容まとめ
ベビーシッターの仕事は、具体的にどんなものがあるのでしょうか?
ベビーシッターの仕事場所は主に利用者の自宅ですが、人によって指定場所も保育内容も変わります。子どもの年齢も0~12歳までと幅広いため、子ども1人1人に合わせた対応が求められます。
働き方が多様なベビーシッター。ここではベビーシッターの主な仕事内容について紹介します。
仕事内容①:子どものお世話
ベビーシッターの主な仕事は、子どものお世話です。利用者の自宅に訪問し、保護者と軽く打ち合わせをした後、その家庭の保育方針に従った保育をします。
年齢別の保育内容は以下の通り。
0~1歳児のお世話
- おむつ替え
- おもちゃで遊ぶ
- スキンシップを取ってコミュニケーション
- ミルクや離乳食の提供
- お昼寝の寝かしつけ
- 沐浴
乳児に対しては、主に身の回りのお世話をします。まだまだ発達途中なので、ちょっと目を離したすきに大けがをする恐れがあります。
乳児は特に、常に目を離さないでいることが大切です。
2~5歳児のお世話
- お絵描きや工作、おもちゃなどで遊ぶ(場合によっては公園で運動)
- 食事の提供
- お昼寝の寝かしつけ
- 2~3歳児はトイレトレーニング
- 4~5歳児は歯磨き
幼児は年齢によって働きかけが変わります。特に2歳は衣類の着脱やトイレトレーニングなど、「1人でやる」ことにチャレンジする年齢です。
乳児と比べたら手はかかりませんが、まだまだ見守りが必要な部分があるので、要所要所で手助けをしましょう。
家庭によっては、就学前の子どもに文字を教えたり、ワークの問題を解く手助けなどを頼まれる場合があります。
このように、幼児といっても子ども1人1人に合った働きかけが必要です。
小学生のお世話
- 宿題の見守り
- 工作やゲームをして遊ぶ
- 食事の提供
- 英語・ピアノを教える
小学生になると身の回りのことは自分でできるので、見守ることがほとんど。
宿題に取り組むよう促したり、一緒に遊んで過ごします。時には家事のこなし方を教えることもあるようです。
また、事業所の中には通常の保育業務に加え、子どもに英語やピアノを教えるところもあります。
仕事内容②:家事代行
ベビーシッターは子どもの世話だけでなく、ちょっとした家事も業務内容に含まれます。
中には保育業務のみ実施し、家事代行サービスを提供していない事業所もあります。
また、ベビーシッターと家事代行、業務を2つに分け、それぞれに特化した従業員を雇っているところも。
しかし、多くの場合は子どもの世話の合間に家事をすることがほとんどです。
主な家事内容は主に3つ。
- 部屋の片付けや掃除
- 洗濯ものを干す・たたむ
- 食器の片付け
このように簡単な内容なので、負担なくこなすことができます。子どもから長時間離れることもないので、子どもの安全も配慮することも可能です。
食事に関しては、出来合いのものを温める程度が多いようですが、調理を任されることもあります。
事業所によって家事の負担の割合が変わるので、仕事選びの際はしっかりとしたリサーチが必要ですね。
仕事内容③:保育園や習い事の送迎
子どもの送迎もベビーシッターの業務のひとつです。
送迎場所は大きく4つあります。
- 保育園・幼稚園
- 学童クラブ
- 塾やピアノ教室などの習い事
- 病院
幼稚園の降園時間は14:00~15:00と早く、保育園も通常保育時間は17:00までという施設が多いため、仕事でお迎えに行けない保護者はベビーシッターに送迎を頼むことが多いのです。
また、習い事などの送り迎えのほか、病院の付き添いに行くことも。
歯科検診、健康診断、予防接種に同行し、手続きや支払いを行います。
病院は平日しか空いていないところがほとんどなので、仕事で付き添えない保護者にとってはありがたいサービスですね。
ベビーシッターの中には、「送迎サポーター」という子どもの送迎業務のみを担当している人も。
また、とある保育事業では「送迎保育」というサービスもあります。保育園に入所していない子どもを、空きのある保育園へバスで送迎し、移動時間内に歌を歌ったりゲームをしたりして保育をするサービスです。
以上のことから、送迎業務の需要の高さがうかがえますね。
仕事内容④:夜間・宿泊保育
ベビーシッターは昼間の保育だけでなく、夜間・宿泊保育も行います。
保護者が夜勤で家にいない場合、出張で家を空ける場合に頼まれることがあります。
場所は主に利用者の自宅ですが、その他では出張先のホテル、別荘などで夜間に子どもの世話をすることも。
<勤務時間の例>
- 夜間保育18:00~22:00
- 宿泊保育は22:00~7:00
<夜間・宿泊保育の内容>
- 入浴の促し、援助
- 夕飯の提供
- 翌日の保育園・学校の持ち物チェック
- 寝かしつけ
- 就寝の見守り
保護者の要望により内容は少し変わりますが、基本的な夜の過ごし方は同じです。
食事、入浴、睡眠の援助を行い、その他は一緒に遊んだり、翌日の準備をしたりして過ごします。
宿泊保育の場合、子どもが寝た後のベビーシッターの過ごし方は2通り。
- ベビーシッターが仮眠をとる場合
- モニターなどで夜通し見守る場合
0~1歳児は乳児突然死症候群の危険性もあるので、夜も近くで見守ることが予想されます。
乳児突然死症候群についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
夜通し子どものお世話をするのは確かに大変ですが、その分時給は上がるので高収入を狙う人にはおすすめです。
ただ、夜間・宿泊保育を実施しない事業所もあるので、事業所選びの時には気をつけましょう。
ベビーシッターので働く4つのメリット!
- 好きな時に好きなだけ働ける
- 今までの経験が活かせる
- 年齢問わず活躍できる
- 人間関係に悩まない
ベビーシッターの最大のメリットは、働き方の自由度が高さです。
1日〇時間、と自分で勤務時間を設定して登録するので、仕事量を調整することができます。
ちょっとした空き時間にサクッと稼げて、保育園ほどの肉体労働もありません。
保育園勤務で疲れた人にとっては、負担なく子どもと関われる最適な仕事です。
最近では、保育士や幼稚園教諭からベビーシッターに転職する人もたくさんいます。その他にも、元看護士やピアノ講師からベビーシッターになったという人も。
今までの経験を活かして活躍できるのは、大きなメリットですね。
また、ベビーシッターでは様々な年齢の人が活躍しています。
全国保育サービスによるベビーシッターの年齢構成を見ると、40~60代が職員の半数を占めていることがわかります。
専業主婦や、子どもが成人した年配の人がたくさん活躍しているようですね。
このように、様々な年代が生き生きと働けるのは、ベビーシッターの特権です。
また、ベビーシッターは基本1人での業務なので、人間関係に悩むことはありません。
自由度の高いベビーシッター。今後もたくさんのシッターの活躍が期待できますね。
ベビーシッターの給料事情!安い?高い?平均は?
ベビーシッターの給料は人によって大きな差があり、ベビーシッターのほとんどは派遣雇用で時給制のため、働いた分だけ給料は上がります。
時給の相場は、事業や時間帯によっても異なりますが、おおよその平均は下記の通りです。
項目 | 派遣ベビーシッター |
---|---|
基本的な時給 | 1000~2000円 |
夜間・宿泊保育の時給 | 基本時給+250~400円 |
英語レッスン料 | 基本時給+150円~300円 |
ピアノレッスン料 | 基本給+1000円 |
派遣のベビーシッターの基本的な時給は1000円ですが、経験を積めば時給2000円以上もらえることもあります。
ごくまれに正社員雇用のベビーシッターもいますが、その場合の月収は16~20万。一般の保育士と比べるとやや低めの給料です。
しかし、時給200円以上のベビーシッターの中には、前職の保育士よりも収入が増えたという人もいます。
例えば、時給2000円で1日8時間(週5日間)勤務した場合、月収は32万円。これはかなりの高収入ですね!
確かに、正社員の方が手当や福利厚生が整っていますが、全体的な収入面は派遣のベビーシッターの方が充実しているようです。
ただ毎日必ず依頼が来るわけではないので、一定以上の給料を稼ぐには評価を上げたり仕事を掛け持ちしなければなりません。
また、上記の手当のほかに、早朝保育や入浴補助をするとさらに時給が加算される会社もあります。
もしベビーシッターに転職する時は、なるべく手当が豊富な事業をを選びましょう。
ベビーシッターになるための資格は?必要なの?
先程も紹介しましたが、ベビーシッターには必須資格はありません。しかし、誰からも信頼されるようなベビーシッターになるためには、資格が必要です。
実際、保育士資格・幼稚園教諭資格などを必須条件に掲げている求人も少なくありません。しかし、保育系の資格以外にもベビーシッターになるにあたって必要な資格が2つあります。
- 認定ベビーシッター
- ベビーシッター資格
2つの資格の違いや取得方法はどんなものがあるのでしょうか?
認定ベビーシッターの資格取得方法
認定ベビーシッター資格とは、公益社団法人「全国保育サービス協会」が認定する民間資格です。
この資格は、ベビーシッターに業務に必要な保育知識や職業倫理、専門的な技術を備えた人に付与されます。
「家庭的保育のプロ」を証明する資格のため、持っていれば就職の時に有利です。
資格の取得方法は2通り。
- 全国保育サービス協会が実施する研修を受講し、認定試験を受ける
- 協会が指定した保育士養成学校にて指定科目を履修し、卒業する
どちらかといえば、研修会に参加して認定試験を受ける人が多いです。
研修会と認定試験の概要は以下の通り。
研修会
- 料金:無料 テキスト代5500円
- 受講資格:18歳以上(高校生を除く)
- 場所:北海道・東京・名古屋・大阪・岡山
参考:全国保育サービス協会「平成30年度ベビーシッター養成研修会実施要項」
認定試験
- 受験料:11330円(※合格者は登録証・認定証発行に4120円納付)
- 受験資格:18歳以上、全国保育サービス協会の研修を受講し修了した者。加えてベビーシッターの実務経験がある者。
- 試験時間:90分(選択式40問、記述式1問)
- 場所:東京・大阪・福岡など
参考:全国保育サービス協会「ベビーシッター資格認定試験のご案内」
研修会場所・試験場所ともに地域が限られてしまいますが、資格取得にあたってそこまで費用が掛からないのは魅力的ですね。
ベビーシッター資格よりも難易度が高く知名度も高い資格なので、持っていると便利です。
ベビーシッター資格取得方法
ベビーシッター資格とは、一般社団法人、日本能力開発推進協会(JADP)に付与される民間資格です。
保育の基礎知識のほか、家族とのコミュニケーション力、障がい児保育、保育マインドを身につけた人に与えられる称号です。
認定ベビーシッター資格と大きく違うのは、実務経験0でも受験できるということ。
ただ、講座を受けてからの受験という流れは同じです。
それでは、講座と試験の概要を紹介します。
講座
開講している会社 | ニチイ | ヒューマンアカデミー | キャリアカレッジジャパン |
---|---|---|---|
受講方法 | 通学or通信+通学 | 通信 | 通信 |
費用 | 通学74000円 通信+通学47000円 | ①DVDコース37800円 ②eラーニングコース4200円 ①+②コース50220円 | 38000円 |
期間 | 通学3か月、通信+通学4か月 | 12か月 | 4か月 |
受講場所 | 全国 | 通信のためなし | 通信のためなし |
<資格試験>
- 受験料:5600円
- 受験資格:指定のカリキュラムを受講し修了した者
- 場所:自宅
通学での受講はやや値段が高いですが、知識を身につけやすく短期間で終えることができます。
一方、通信での受講は長期になる場合がありますが、好きな時間に勉強できるので、働きながら資格を取りたい人にはぴったりですね。
自宅で試験が受けられるので、地域問わず資格取得試験を受けることができます。
ベビーシッターの仕事の探し方
高時給のベビーシッターですが、実際はどのように仕事を探すのでしょうか?
ネットではアルバイトの求人サイトでの募集が多いようですが、それ以外にどんな探し方があるのでしょうか?
ここではベビーシッターの仕事の探し方を3つ紹介していきます。
今後ベビーシッターへの就職を考えている人は要チェックです!
保護者とシッターのマッチングサイトを使う
会社に登録せず、個人で活躍したい人にはこれがおすすめ!
このマッチングサイトは派遣登録サイトではありません。登録の際、プロフィールに勤務可能地や時給、取得資格、保育内容を記入すれば、それを見た保護者から依頼のメッセージが届きます。
しかも登録は無料で、中間手数料もなし。
時給は自分で好きに設定できるので高収入が望めます。
登録の際には、以下の書類が必要です。
- 身分証のコピー
- 資格証明書のコピー
- ベビーシッターの研修を受けた人は研修修了証
- 認可外保育施設設置届
また、もしもの時に備えて賠償責任保険に加入すること必要があります。
利用者とは必ず事前に打ち合わせをしたり、利用者の自宅以外での保育の際に施設を見学したり、様々な義務があります。しかしそれは、利用者との信頼を得て、安全に保育を行う上で必要なことです。
魅力的なシステムですが、何かあったときは全て自分で何とかしなければならないというデメリットもあります。しかし、その責任を踏まえて慎重に業務にあたれば、自由に働くことができます。
ベビーシッター派遣会社に登録する
これが1番ポピュラーな方法ですね。数あるベビーシッター派遣会社から自分に合うものを選び、会社に派遣として登録します。
主な流れは以下の通り。
- 無料説明会へ参加
- 登録
- スケジュール入力
- 依頼を受ける
- 保護者と打ち合わせ
- シッティング
- 完了報告
- 給料受け取り
時間は自分で自由に決められるので、ちょっとした空き時間に稼ぐことができます。
保育可能時間を長時間に設定したり、夜間・宿泊保育をしたり、英語やピアノのレッスンを受け持ったりすれば時給アップが望めます。
もちろん、短時間に設定して1日に何件も周ることも可能です。
会社によって給料や保育内容が異なるので、登録前にしっかりとリサーチすることが大切です。
保育士転職サイトでも求人が探す
保育士向けの転職サイトでも、ベビーシッターの求人を探すことはできます。
利用者の自宅でのシッティングのほか、託児所や企業内での勤務の求人も多いのが特徴です。
サイト内で勤務地や希望の保育場所、雇用形態を入力すれば、条件に合う求人が見つかります。その後サイトのフォームから応募して会社側からの連絡を待つだけです。
数的には保育園が多いのですが、院内保育所や企業内保育所などの施設勤務の求人がたくさんあるので、自宅以外でのシッティングを考えている人にはおすすめです。
人気の保育士転職サイトについてはこちらの記事で徹底比較しております。
今後の需要も高いベビーシッター
ベビーシッターとひとくくりにいっても、その働き方は多種多様。人によって時給も勤務時間、保育内容も違ってきます。
しかし、その多様性が何よりの魅力なのです。
確かに、正社員雇用は少ないですし、日常的に仕事依頼が殺到するなんてことも多くはありません。しかし、待機児童問題が深刻化する昨今、ベビーシッターサービスは注目されています。
保育園も小規模から大規模、院内保育や企業内保育、など様々な施設があります。
今後、保育の多様化が進み「家庭的保育」の価値もますます認められるようになるでしょう。
子ども1人1人と深く関わり、健やかな成長を見守るベビーシッター。今後も需要の増加が期待されます。