保育士の採用では、二次試験あるいは三次試験として面接や実技がある場合がほとんどです。

書類選考をパスして、ほっとしたのもつかの間。

今度は実技試験について考えなければいけません。

筆者の体験を踏まえて、コツやポイントをまとめてみました。

実技編

では続いては実技編です。

ピアノ

実技試験で最もよくあるものはピアノです。

現場ではもちろん避けては通れないピアノ。

複数担任だと、得意な先生が担当してくれたりもしますが、ローテーションでまわしていることが多いです。

一人担任になると、弾き歌いしなければならなくなってきます。

ピアノが得意というのは保育士にとって強みになります。

しかし、上手い下手を見ているだけではありません。

試験に向けてきちんと練習していたか、を見ています。

童謡や園歌など指定されたものや自由曲の場合もあります。

保育士に求められているピアノは音大レベルではありません。

ピアノが得意でそれをアピールしたい人はクラシックの難易度EやFを弾けばよいですが、特に背伸びをする必要はありません。

聞いている側(園長や主任など)にとっては、難易度なんて分かりません。

難しい曲を間違いながら弾くよりも、簡単な曲でも間違いなく弾く方が聞き映えします。

例えると、ブルグミュラーの練習曲を完璧に仕上げ、ある程度のテンポで弾けば随分立派に聞こえます。

また、ガチガチになって弾くよりは、笑顔を忘れずゆったりとした気持ちで弾く方が印象が良いです。

読み聞かせ

絵本の読み聞かせの実技をする園も多いです。自分で選んだ絵本を持参する場合や当日指定された絵本を読む場合があります。

読み聞かせの際に重要なことは導入です。

自分で絵本を選ぶ場合は、その絵本の内容に沿った手遊びをしたり、絵本の登場人物のペープサートや指人形を作ったりして子どもを惹きつけます。

当日指定された絵本の場合は、事前になにかを作るということはできませんが、読み聞かせの前に手遊びをして子どもを惹きつけます。

絵本の内容に関連する手遊びが理想ですが、思いつかない場合は、は「はじまるよ」最後に手はお膝にしたりお口をチャックしたりできるものがおすすめです。

経験者ならではの知識を活かしましょう。だらだらと導入を続けるのは逆効果です。

あくまで読み聞かせの試験なので、手遊びは一つ、ペープサートなどがある場合は手遊びはなしくらいの短さが良いでしょう。

読み聞かせのコツは笑顔ではっきりと読むことです。

登場人物ごとに大きく声色をかえてオーバーリアクションする必要はありません。子どもたちが絵本の世界に入り込めるように余計なことは言わず、上手に間をとりましょう。

人それぞれ魅力があります。その魅力を伝え方を間違えてしまったり、うまく伝えられなかったりするのではもったいないですよね。

コツ、ポイントをおさえて、最大限にアピールしましょう。

一番大事なことはやらなければいけないではなく、ここで働きたい!という強い気持ちをもつこと。一生懸命さは伝わります。