幼稚園という名前は沢山耳にするかと思いますが、
具体的にどのような場所なのか?
保育園とは何が違うのか?
という事に関しては、知らない方もいるのではないのでしょうか。
ここではそんな幼稚園教諭という職のメリット・デメリットも含めてご紹介します。
幼稚園とは
幼稚園は「教育の場」として学ぶことを目的としていて、幼稚園の管轄は文部科学省。
幼稚園に勤めるための教育資格を持った人が先生になり、子どもの対象年齢は3歳~就学前です。
また、幼稚園は大きく分けて公立と私立の2つになります。
幼稚園のメリット
幼稚園のメリットはクラスで過ごす時間が主になる為、クラスの絆がぐっと深まり、行事にとても力を入れているので、集団生活でしか味わえない経験を沢山することが出来ます。
また「教育の場」ということで、一斉に同じことをすることが多い為、話を聞く姿勢がより良く身につきます。
幼稚園のデメリット
幼稚園のデメリットは、保育園に比べて異年齢の友だちとの関わりが少ないです。
全くないわけではありませんが、保育園では0歳の子どももいる環境なので、比べてしまうと少ないです。
他には3歳から入園出来る場なので、保育園の3歳の子に比べて集団生活の経験が少ない為、差があります。
保育園では「生きる力」を養う場といわれている為、保育園の3歳児の方が行動力があると感じる方は多いです。
幼稚園教諭のメリット
幼稚園という場で働く先生のことを「幼稚園教諭」と呼びます。次に幼稚園教諭のメリットをいくつかご紹介します。
子どもの成長を身近に感じられる
幼稚園という所は「子ども」が主となる場です。子どもがより良く成長いけるように、様々な保育を計画することが幼稚園教諭の主な仕事となっています。
自分が計画した保育に参加している子どもをみて、もちろん全てが理想の姿ではありませんが、楽しんで過ごしている姿を見ると、幼稚園教諭として嬉しいものです。
また運動会やお遊戯会等の大きな行事では、子どもたちの一生懸命な姿を見ると、涙が出るほど感動出来たり、踊りが苦手な子も堂々と踊れるようになったりと、成長を身近に感じることが出来ます。
子どもの成長を近くで見ることができて、「幼稚園の先生をやっていてよかった」と思う方も多いのではないのでしょうか。
保護者から感謝される
人間だれでも感謝されると嬉しいものですよね。初めは心配性だった保護者も、子どもの成長をみて、先生にとても感謝するようになります。
「担任が先生でよかったです。」
「幼稚園という素敵な時間を親子共に感じることが出来ました。」
等、心配性の保護者に言われると、「次も頑張ろう!」と前向きに思う事ができ、自分に自信がつきます。
細かい作業が得意になる
幼稚園教諭の仕事として、子どもたちが楽しめるように色々な壁面を作ったり、保育で使用する材料を用意していきます。
その際に画用紙をひたすらハサミで切るといった作業なので、必然的に幼稚園にいると細かい作業が当たり前になっていきます。
細かい作業が苦手な人も、幼稚園にいればやらなくてはならないことなので、最初は苦に感じていても、最終的に経験を重ねていき、得意になっていきます。
また細かい作業を重ねていくと、自然と効率的に行う方法を考えられるようになります。
その為、仕事でもプライベートでも効率良く進める方法を提案することができるようになります。
絵や字が上手になる
幼稚園では絵を描いたり、手紙類を作成するにあたって字を書く機会が多いです。
また保護者から見られるという意識がある中で取り組むものなので、丁寧に行っていきます。
初めは時間を掛けていきながら行っていきますが、慣れてくると自分の字に変化があったり、見本を見なくてもスラスラと絵が描けるようになります。
絵も字も同様ですが、子どもの見本は先生です。必然的に子どもは、先生の絵や字をみて真似して学んでいきます。
子どもたちにより良い刺激になるよう、先生が工夫していくことで、子どもたちも魅力を感じ、製作の幅が広がります。
実際に幼稚園教諭をしていて、そこで絵を描くことが得意になり、イラストライターに転職する人もいる位、効果が期待できる仕事となっています。
笑顔が増える
「幼稚園の先生=笑顔が素敵」というイメージはありませんか?純粋な子どもに関わっていると、笑顔になることが沢山あります。
また保護者と話している際も、安心してもらえるように笑顔で話し掛けるように心掛けます。
ある意味、職業病と呼んでもいい位、プライベートでも笑顔で話すようになったり、表情が豊かになります。
やはり笑顔で過ごすことは、自分にとっても周りにとっても良いことですよね。
やはり子どもも、笑顔で話してくれる先生の方に興味がいきますし、話を受け入れてくれることが多いので、一番幼稚園教諭として気を付けていることだと言えます。
幼稚園のデメリット
どの職場もそうですが、メリットがあるということはデメリットもあります。
幼稚園教諭という職のデメリットも紹介していきます。
汚物処理が多い
幼稚園という所は子どもがいる場です。子どもがお漏らしをしてしまったり、体調が悪くて吐いてしまったりと、日々汚物処理に追われます。
初めはあまりの多さに驚くと思いますが、いつしか慣れていき、当たり前のように感じられるようになります。
幼稚園教諭の中で潔癖症の人もいます。初めは抵抗があるものの、そんな先生でも仕事と割り切って、汚物処理を自然とするようになるので、「慣れ」が必要ということになります。
労働時間が長い
幼稚園教諭の主な仕事は、子どもの保育を行うことですが、その保育を行う為に準備をしたり、事務作業、子どもの記録等、幅広く存在します。
そのことにより、定時の時間に終わることが難しく、ほとんどの幼稚園が夜遅くに帰宅する所が当たり前になっています。
もし早めに帰ることが出来たとしても、家に持ち帰って仕事をしたりと、幼稚園教諭の仕事はとてもハードなものです。
もちろんハードな仕事をすることで、子どもたちが笑顔で過ごせたり、結果が出ると嬉しく思い、次に繋げる事ができるのですが、体力面や精神面で苦痛に感じる人も少なくありません。
給料が低い
仕事がハードな上に、給料にあまり反映されないのが現状です。
平均的に、公立と私立によって変わってきますが、平均的には月収15万~18万となっています。
昇給していく幼稚園もありますが、主任レベルにならないと20万後半はもらえないと考えていた方が良いと思います。
現在国家公務員の資格を持っているのにも関わらず、給料が低いということは国でも問題化しています。
今後見直しもあるかもしれませんが、あまり期待しない方がいいでしょう。
職員トラブルが多い
幼稚園のほとんどが女性で占めています。女性が多い職場ということは、トラブルがつきものですよね。
もちろん全ての幼稚園がトラブルだらけということではありませんが、人間関係に悩み、退職する先生も少なくありません。
また幼稚園内で派閥があったりと、居心地があまりよくない所もあるようです。
基本的には職員の多い幼稚園に見られる傾向ですが、職員の少ない幼稚園であれば比較的にトラブルの比率が低いといわれています。
まとめ
幼稚園のメリット、デメリットを見て、子どもたちにとって幼稚園は楽しい場ですが、幼稚園教諭として楽しい場である時もあれば、苦に思う時もあることが分かります。
しかし子どもの成長を身近に感じることが出来る素敵な職業です。
どの職業にもメリット、デメリットがあると思いますので、しっかりと把握した上で幼稚園教諭を目指してもらえたらと思います。