どの職場でも人間関係は悩むもの。特に保育士は、女性が多い職場となっているのでトラブルが多いです。

いくら子どもが大好きでも、保育士同士が上手くいっていないと、居心地が悪くなっていきます。

これから働く園を探す人も、転職を考えている人も、先輩職員と上手に関わるポイントを押さえて、働きやすい環境を自分で作るようにしていきましょう。

後輩という意識を持つ

保育士の社会では年齢差ではなく

  • 保育園に在職している年数
  • 保育士のキャリア

によって先輩、後輩の立場が変わってきます。

まず先輩保育士と上手くやっていくこととして、自分が後輩であることを忘れないでください。

もちろん理不尽なことを言われたりされたりすることも中にはありますし、先輩が言ったことに対し「それは違うのではないかなぁ。」と感じることもあります。

だからといって先輩に歯向かってしまったり、自分の意見ばかりぶつけてしまうのはトラブルの原因となります。

かといって我慢することではありません。先輩に自分の意見を言うことも大切な事です。

一つ気にすることは、「言葉の使い方」です。どんな人でも否定な事を言われたら良い気持ちはしませんよね。

子どもにも同じことを伝える場面がありますが、自分が言われて嫌な事は相手に言わないようにすることを心掛けていきます。

また保育士の社会は、縦社会です。保育園や運営している法人のルールに従っていきながら保育を進めていきます。

その為には自分の立ち位置を自覚し、後輩であるという意識を持つことが重要なのです。

これは、自分のことを一歩引いて考えることができる方法なので、このスキルを身につければ転職をしたときにも活用することができます。

また、自分の立ち位置が上の方になってきても、この気持ちを持ち続けることで、人間関係に悩むことは少なくなっていきます。

笑顔で挨拶を積極的に行う

これは保育士として言って一番大切にしていくこととも良い位、意識していくことが必要です。

先輩職員だけに限らず、子どもに対しても保護者に対しても、笑顔で接することで安心して過ごせるようになります。

また社会人とし挨拶は礼儀の一つ。先輩職員には特に、自分から挨拶をしていくようにしましょう。

やはり挨拶をしてもらうと気持ちがいいですよね。初めは緊張して中々声が出ないかもしれませんが、ハキハキと元気よく挨拶していくことが大切です。

先輩職員に色々注意されたり、気まずい雰囲気を出してしまうと、溝ができやすくなってしまいます。

その為、どんな時でも挨拶は欠かさず元気よく行うと、気持ちを切り替えられることができ、関係が良好になることが多いです。

特に挨拶の中で大切なものは、「ありがとうございます」という感謝の言葉です。

これは保育士の中では当たり前のように使われます。どんな時でも、何かやってもらったときには「ありがとうございます!」と言うように癖付けて下さい。

他の挨拶に関しても、自分から積極的に挨拶をすることが大切です。

小さなことでも相談する

先輩というものは、後輩から頼りにされたいものです。特に関わりづらい先輩がいたら、積極的に相談してみましょう。

例えば・・・

  • 保育、子どもの対応について
  • 保護者との関わりについて
  • 上司への報告の仕方について
  • 会議の進行内容について

些細な事でもいいので、何か間違えてしまう前にしっかりと確認をしてみましょう。

少しずつ先輩保育士との距離が縮まってきた時には、保育以外のプライベートな話をしてみてもいいでしょう。

そうすることにより、先輩保育士も心を許してくれているんだなぁと実感し、様々な面でサポートしてくれるようになります。

しかし、この相談する上で注意しなければならないことが一つあります。

それは何でもかんでも相談してしまい、自分の考えがなくなってしまうということです。

先程些細な事でも相談するよう話をしましたが、相談するだけではなく、「私はこう思うのですが・・・」という自分の考えもプラスして相談していくことが理想です

もちろん考えても分からない事だって沢山あります。その際には、「色々考えてみたのですが・・・」と一言加えてみてください。

何でもかんでも先輩の意見のままに動くのではなく、自分の意見を持つことも大切なことです。

相談する際にはどのように相談するか考えてから言うようにすると、先輩保育士も快く受け入れてくれることが多いです。

仕事を率先して行う

保育士の仕事には、子どもと関わるだけの仕事ではなく、雑用、掃除といった仕事内容があります。

それぞれ役割を分担して行う仕事もありますが、全体で行う仕事もあります。

その中で、先輩保育士が行う前に「私がやります!」という前向きな姿勢を持つようにしましょう。

これは保育士社会では心掛けていかなければならないことで、率先して仕事に取り組むという姿勢を先輩保育士にアプローチすることで、やる気が伝わっていきます。

「なんで私ばかり・・・」と思うかもしれませんが、先輩保育士も一年目、二年目があり、同じように過ごしてきたのです。

そう思うと少し気持ちが楽になりますし、後輩ができると自分の重荷が少しずつなくなっていくので、その日を目指して頑張っていけるようになります。

慣れてきても敬語を使う

当たり前のことですが、先輩保育士だけに限らず、上司や保護者にも敬語は必須です

特に一年目の場合は、学生の名残があるので、敬語を使うのが不自然でぎこちなく感じてしまうかもしれません。

しかし、社会人として敬語を使うのはどのような職業になっても必要なことです。しっかりと心掛けて過ごすようにしましょう。

中には「00っすよね」等のタメ語混じりの言葉もありますが、それもNGです。

必ず語尾は、ですます調で話していくことを心掛けて下さい。

他にも保育園の中でよく使われている言葉を紹介します。

  • やっぱり(標準)→やはり(敬語)
  • ご苦労様です→お疲れさまでした
  • 分かりました→承知しました
  • すいません→申し訳ありません、ありがとうございます
  • どうですか?→いかがですか?
  • 私の方でやります→私がやります

気をつける点は沢山あるので、先輩保育士の言葉をよく聞き、真似していくと吸収していくことができます。

また保育士同士との会話は、保護者がよくみて聞いています。タメ語のような言葉が多いと、保護者からのクレームにも繋がりかねないので気を付けていく必要があります。

社会人としての基本的なマナーではありますが、出来ていない事の方が多いので、特に注意して接するようにしましょう。

まとめ

先輩保育士との関わり方を紹介してきました。沢山気をつけるポイントがありましたが、すぐにこれを出来る人はいません。

ただ心掛けていくことが大切で、間違えてしまっても次から気を付ければいいのです。

失敗を恐れていると何も出来なくなってしまうので、まずは自分から積極的に行動していくことが重要です。

女性が多い職場であると、悪質なイジメや園の雰囲気が悪く、退職する人も多いです。

でもどの保育園でもそういう場所というわけではありません。

もちろん元から雰囲気の悪い所もありますが、自分次第で保育園での過ごし方は変わっていきます。

引っ込み思案の性格の方もいますが、社会人ではそれが通用しません。

明るく元気の良い人が保育士として求められている人像なので、何にでも積極的に過ごせるよう心掛けていくことが大切です。