最近耳にすることのある「保育補助」。
「保育士ではないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
保育士の資格が無いけれど、子どもと関わる現場で働きたい方が「保育補助」として現場で仕事をしているようですね。
では、保育補助とはどんな存在なのでしょう。
基本的に保育士を補佐する
「保育補助」とは文字通り補助をする人で、保育資格がなくても保育園で働ける人のことをいいます。
活動に必要なものを保育士が用意しているとき、保育士が子どもから目を離さなくて済むように準備を手伝うこともあります。
もちろん片付けも手伝います。
簡単にいえば、保育士がスムーズに保育を展開できるためのアシスタント的存在とも言えるかもしれません。
保育士の資格が無いけれど、子どもたちと接してみたいと思うなら経験してみるのもよいでしょう。
ですが、保育資格が無いということは保育士が行っている子どもへの接し方と同じようにできるかというと、少し難しいかもしれません。
物足りなさを感じる事も
前で述べたように保育士のアシスタントみたいなことをするのですから、思ったよりも子どもと接する時間が短いかもしれません。
もっと子ども達と遊んだり関わりたいなと思っていてもできないので、多少物足りなさを感じている方も多いようです。
やはり「資格がない」ということは、専門知識を必要とする「子どもの保育」に関わることは少ないことが多いです。
保育士との違いとは?
保育士と保育補助との主な違いは
- 責任の有無
- 給料の違い
- 雑用が多い
この3つです。
責任の有無
資格がないのでクラスを受け持つことも一人で任されることはないと言って良いでしょう。
子どもに対する責任を背負わせるわけにはいけませんから,書類を書いたり、保護者に伝達することも無いに等しいですね。
職場によっては人手不足なので多少は頼まれることもあるかもしれませんが、希なことでしょう。
あくまで補助であるので、保育士に対しての発言力も弱い立場でしょう。
そのことにストレスを感じる方もいるかもしれません。
影で保育を支える存在といっても良いかもしれません。
給料の違い
一番大きいのは給料の差です。
雇用先によっては多少の違いはあるでしょうが、アルバイト程度の収入である可能性は大きいです。
ただ、もともとの保育士の収入というものが世間の同年代の収入に比べると低いので、あまり期待はできないでしょう。
その上、認可保育園よりも無認可保育園の方が保育補助が多いです。
無認可保育園は自分たちで収入を得て、運営していかなくてはならないので正規の保育士を雇うより保育補助の方に頼ることもあるからです。
収入を得る目的なら保育補助としてではなく、保育士の資格を持っていたほうが良いです。
雑用が多い
何度も言うようですが、保育の補助なので雑用が多くなるかもしれません。
活動のための準備や片付けが主な仕事となるので、子どもと向き合うなんてことはなかなか難しいでしょう。
保育は子どもを見ているだけではなく、保育に必要なものの準備や終わったあとの片付けなどの雑用も多々あります。
日誌や連絡帳を記入したり、お便りを書いたりの事務仕事もあるので必然的に雑務をお願いする形になるわけです。
充実したいなら資格
子どもの成長に関わりたいと思うにならば、やはり資格を持っていたほうが良いでしょう。
ましては子どもの命を預かるという大きな役目があるわけです。
保護者とも関わりながら様々な雑務や事務をして、いくつもの事をこなしていかなくてはなりませんが、得られるものも大きいです。
でも一番のメインの仕事は「子どもの保育」なのですから、しっかりと関わりを持ち成長を見守る大切な仕事です。
子どもの言動に興味・関心があるなら、直接子どもと関わる保育の現場で働くことは充実感があるでしょう。
まとめ
子どもと関わることが好きならば資格があったほうが良いですし、保護者や周りの人たちの印象も違います。
何より自分の行動に自信が持てるのも大きな違いだと思います。
子どもの近くで働ける、現場の雰囲気を見て勉強したいというのなら客観的に見られる立場はいいかもしれません。
しかし、それだけでは物足りなく、せっかく近くにいるなら手をかけてあげたい、もっと積極的に子どもと向き合いたいと考えるようになるでしょう。
ひとりの人間として成長していくスタート地点の子どもたちを導く仕事です。
難しいこともあるかもしれませんが、誇りの持てる仕事です。
保護者に聞かれて、わからないと答えたくない。頼られた時に答えてあげたい。
日々様々に変化する子ども、そこに携わる保護者に関わりたいのなら、それ相応の知識が必要なのです。
資格があるかどうかは現場では大きなことなのです。
「もちろん補助の方が気が楽だ」と思う方もいます。それが悪いことでもありません。
自分の立ち位置をしっかりと理解しているのであれば仕事も楽しいと感じるでしょう。
保育士と保育補助、子どもが好きで働いている人たち。目指すところは同じなのに手を出せる部分が大きく違っているはずです。
子どものために今何が必要なのか考えられる、そんな保育ができれば保育士も哺育補助も同等であるのではないでしょうか?