幼稚園教諭の免許を取得し、いよいよ憧れの幼稚園の先生!しかし、免許を取得したからといってどの幼稚園でも良いわけではありません。

その幼稚園によって、園の特色や子どもや職員の雰囲気は異なります。

最近では幼稚園教諭になったばかりの一年目や二年目の先生が職員からの悪質なイジメにあったり、園の方針に納得いかなかったりと、悩みが尽きない方が多いです。

そうならないように幼稚園を選ぶポイントをしっかりとおさえ、自分に合った幼稚園選びをしていってほしいと思います。

ここではそんな幼稚園教諭を目指している人や保育士から幼稚園教諭を考えている人に幼稚園を選ぶ際のポイントを紹介していきます。

是非参考にしてみてください。

自分の理想の幼稚園を明確にする

まず幼稚園を探す前にですが、自分の理想とする幼稚園を思い描いてみましょう。

幼稚園には、園の方針が必ずあり、園によっては勉強を重視していたり、自然と触れ合うことを大切に過ごしている等、色々な園があります。

まずは、どのような幼稚園がいいか自分の中で決めてみましょう。

また、幼稚園は大きく分けて私立と公立があります。何から選んでいいのか分からない場合は、まずは公立か私立か選択していく方法もいいかもしれません。

それぞれ特徴をまとめてみました。

公立の特徴

公立の場合は地方公務員となります。給与や福利厚生などの待遇面は市の職員とさほど変わりませんので、私立よりかは安定した収入が得られる幼稚園がほとんどです

しかし、複数園がある場合は転勤もあるので、転勤などを考えていない場合はあまり公立の幼稚園はオススメはしません。

行事などに関しては比較的に少なく、ゆったりとした時間が流れる園が多いようです。

私立の特徴

園ごとに教育方針が異なるので、自分に合った園に出会えれば働きやすさは抜群にいいでしょう。

園によって異なりますが、行事が多い為、年中準備に追われてあっという間に一年が終わると感じている方も多いようです。

更に幼稚園では「一斉保育」と「自由保育」に分かれています。

それぞれどのような違いがあるか説明していきたいと思います。

一斉保育

一斉保育とは、同じ時間にクラスの皆で同じ活動をする保育のことを言い、幼稚園の6割は一斉保育を行っています。

もちろん保育の中に自由に遊べる時間も含まれていますが、皆でそろって同じ活動をしていると、仲間意識がよりよく芽生えたり、クラスの絆もぐっと深まります。

しかし、中には皆と同じ活動を「やりたくない」という子もいます。そういう子に対して、同じ活動を一緒に取り組めるよう仕向けていく必要があります。

自由保育

主に認定こども園という名前がついている所は自由保育が多いでしょう。他にも幼稚園という名でも、自由保育を取り入れている園もあります。

名前の通り、子どもの自主性を尊重するということがねらいとされています。

子どもが「やりたい!」と思う時に活動に取り組めるので、子どもの姿に合わせて保育を行うことが出来ます。

しかし、自由を尊重しているからこそ、集団で過ごすにあたっての我慢が乏しくなるケースが多いとされています。

それぞれの保育にプラスとマイナス面、それぞれあるかと思いますが、自分がどのような幼稚園が良いか定めていくのが大切です。

個人的には一斉保育の幼稚園をお勧めします

理由は、もちろん自由保育にも良さがありますが、クラス皆で過ごす時間を大切にしていきながら自分の思いだけではなく、他者にも思いがあることに気付き、後の集団行動にも繋がることをしっかりと学ばせて挙げられるからです。

集団生活でしか味わえない様々な経験をすることが、幼稚園という場では出来ます。よりそのような経験ができるのは、一斉保育を取り入れている幼稚園なのです。

自宅から近いエリアを探す

自分の理想の幼稚園が明確になったら、次はいよいよ幼稚園探しです。

ほとんどの幼稚園がホームページを持っているので、幼稚園教諭専門の転職サイトなどで探してからその園のホームページを見てみることをお勧めします。

また、できれば自宅から近いエリアの幼稚園を探しましょう。

理由は、幼稚園教諭は子どもの記録や事務処理、手紙の作成等の持ち帰りの仕事がとても多いからです。

通勤時間に時間がかかってしまうと、家に帰ってから仕事をすることを考えると休息時間が短くなり、負担になります。

もし少し距離のある幼稚園しかない場合は、通勤に車を利用していいか求人サイトを見て確認しましょう。

ただ、逆に近すぎてしまうのもあまりよくありません。プライベートで外出している姿を幼稚園関係の方に見られたりと、気を遣わなければならなくなってしまうからです。

その為、徒歩15~30分程度の距離が理想的です。園見学に行く前に必ず通勤時間は確認しておくようにしましょう。

幼稚園の方針をチェックする

ほとんどの幼稚園がホームページに園の方針を記載しています。幼稚園によって特色が様々です。

園の方針をみて、何を主に重視して保育を進めているのかということを把握しましょう。

ここで大きく2つの方針について紹介します。

就学に向けて勉強を取り入れている幼稚園の場合

最近は、勉強を取り入れている幼稚園が増えてきています。中でも英語を取り入れている幼稚園はよく耳にします。

もちろん就学に向けて、勉強を取り入れていくことで小学校に行っても困らないように育てることを目標としています。

自然と触れ合うことを主に過ごしている場合

幼稚園というのは、子どもが初めて社会に出る場といわれています。

そんな中、自然と触れ合うことを主にしている幼稚園では、子どもの目線で感じるものや出来事を尊重し、のびのび過ごすことをねらいとし、幼稚園でしか味わえない生活が送れるよう保育を行っています。

大きく分けて2つ紹介しましたが、他にも様々な方針があります。自分の理想の幼稚園と近い園を探してみてください。

園見学に行く

気になる幼稚園が見つかったら求人があるかを確認し、電話をかけて園見学に行きましょう。

園見学では、必ず「なぜうちの幼稚園を見学しようと思ったの?」と聞かれます。

その際には、「園の方針のここに惹かれて…」というように具体的に説明すると、好印象です。

また園見学の際は、子どもの姿はもちろんのこと、職員の雰囲気はどうなっているのか?などを見ることでどんな幼稚園なのかがよくわかります。

子どもが楽しそうに過ごしているか、また先生たちの子どもの接し方はどうなっているのかなど、幼稚園によって様々です。

特に挨拶を積極的にしてくれる先生が多い幼稚園は、雰囲気が良い園だと思います。

これらの色々なポイントをおさえて、実のある園見学をしてください。

幼稚園の行事に足を運ぶ

園見学に行って気に入った園があった場合、積極的に行事の見学に行きましょう。

園見学は、一日の中のわずかな時間しか見ることが出来ない為、行事をきっかけに何回か幼稚園に足を運ぶことで雰囲気が掴みやすくなります。

また見学に何回か行く事で、園側からも覚えてもらえるきっかけになります。

行事を見学する上で一番見てほしいことは、幼稚園の先生たちの姿です。

もちろん行事に参加している子どもを見ることも大切ですが、一つひとつの行事に取り組んでいる先生たちがどのような動きをしているかを見ることがポイントです。

先生たちは行事にとても力を入れているので、工夫していることを見学できると、後に自分にプラスになります。

もし先生方と話す時間があれば、行事を迎えるまでに大変なこと等を聞いてみてください。

先生方と話す機会が持てると、より幼稚園の雰囲気を感じることが出来ます。

園によって特に力を入れている行事は異なります。

一つの園だけではなく、色々な園の行事に参加して比較してみてもいいと思いますよ。

まとめ

幼稚園選びについて色々お話してきましたが、一番感じてほしい事はその園で自分が働いている姿を想像し、笑顔で過ごせているかどうか考えてみてください。

言葉だけ聞くと少し難しく感じますが、実際に園に行き想像してみると、不思議と自分が働いている姿が浮かんできます。

以上の事を踏まえ、自分に合う幼稚園探しをしてみてください。

もし、自分で中々良い幼稚園などを見つけることができない場合は、幼稚園教諭に特化した転職サイトの専門エージェントになどに相談するのも1つの方法です。

専門の転職エージェントの方であれば、なんでも転職に関することなら教えてくれますし、相談にのってくれるので、忙しい人や初めて転職するという人も安心して転職をすることができますよ。