これから保育士として働き始める方にとって、保育に必要なアイテムやあったら便利なアイテムを知っておくことは、安心して保育に臨める材料となります。
そして現在保育士として働いている方にとっても、働きやすさをアップさせたり子ども達と楽しく過ごすための1つの方法が便利アイテムを使うことです。
保育中にはどんなアイテムが必要なの?子どもが喜ぶアイテムとは?という疑問に保育士として働く中で実感した、保育の必需品とあったら便利なアイテムをご紹介します。
保育士におすすめの服装
制服がある保育園の場合には制服を着用すれば良いのですが、制服がない場合にはどんな服装で保育に臨めばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか?
動きやすさと機能性、そして衛生面を重要視した保育士の服装についてご紹介します。
保育士の必需品!エプロン
保育の中では、汚れる場面も多いものです。泣いている子どもを抱けば涙や鼻水がつきますし、子どもと一緒に泥遊びをすれば泥で汚れることもあります。
汚れたからと言って忙しい保育の最中にはなかなか着替えになど行けません。しかし汚れたままですと、鼻水から子どもに風邪が感染してしまったりと衛生面も気になる…。
そんな保育士の悩みを解決してくれるのがエプロンです。
エプロンならば、汚れたらサッと脱いで新しい物に取り換えるだけで衛生的に過ごすことができます。
では、どの様なエプロンを選べば良いのでしょうか?
保育士がエプロンを選ぶ時のポイントは、
- 動きやすさ
- 機能性
- 肌触り
です。それぞれのポイントを見ていきましょう。
動きやすさ
フリルや大きいリボンなど動きを制限されたり子どもが引っ張って危ないようなデザインは控えましょう。
形はシンプルで脱ぎ着が簡単な、ボタンで留めるタイプがおすすめです。
機能性
ティッシュやボールペンなど、保育中に必要な物が入るポケットが付いたタイプがおすすめです。
保育中には必要な物をとりに行く時間もないほどに忙しい時もあります。必要な物をすぐに取り出せる大きなポケットが便利です。
肌ざわり
赤ちゃんや子どもを抱っこすることの多い保育士にとっては、肌触りも重要です。赤ちゃんのデリケートな肌を傷つけないような柔らかな素材を選びましょう。
おすすめのエプロンに関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
⇒保育士におすすめのエプロン10選!エプロンを選ぶ時の3つのポイント
エプロンの下は動きやすい服装
エプロンの下に着用する衣服は、動きやすさがポイントです。
トップスは夏であればTシャツやポロシャツ。汗を吸収しやすい素材を選びます。
冬にはトレーナーはロングTシャツがおすすめです。室内は子どもの熱気で意外と暑いですし、子どもも薄着で過ごすので暖房を点けることも多くなります。
あまり暑すぎないタイプを選び、戸外に行く時には上着で調節すると良いでしょう。
戸外で着用する上着は、子どもに引っ張られる危険性がありますのでフード付きはNGです。
上履きは脱ぎ履きしやすい物を
上履きは指定されている保育園も多いのですが、自分で購入する場合もあります。
自分で選ぶ時には、脱ぎ履きのしやすさがポイントです。保育園では、幼児クラスは上履きでの入室ができますが、乳児クラスでは上履きを脱いで入室をすることがほとんどです。
廊下に出る時には上履きを履き、部屋に入る時には上履きを脱ぎますので、簡単に脱ぎ履きができるタイプにしましょう。具体的には、前にゴムがついたタイプの上履きやナースシューズがおすすめです。
戸外活動の必需品
園庭で遊ぶ時や園外に散歩に行く時など、戸外活動を行う際には室内で過ごす時とは違ったアイテムが必要です。
子どもと自分を守り、安心して戸外活動を行うための必需品をご紹介します。
熱中症予防のために、帽子と水分
園庭で遊ぶ時にも園外に散歩に行く時にも、熱中症予防のための対策はしっかりと行いましょう。特に夏の暑い季節には万全の対策が必要です。
まずは直射日光が頭に当たらないように、子どもだけではなく保育士も帽子が必須です。
日焼け対策のためにはつばの広い帽子がおすすめですが、子どもの様子が見え辛くならない程度の物を選びましょう。
水分補給は、市販されているミネラルウォーターを使用する場合と保育園で作った麦茶を持参する場合、家庭から水筒を持ってきてもらう場合とがあり保育園によって違います。
子どもが水分補給をする時には、保育士も一緒に水分補給をする様にしましょう。
子どものことを気に掛けるばかりに、自分の水分補給を忘れないようにしてくださいね。
携帯、防犯ブザーは必須
園外に散歩に行く時には、携帯電話と防犯ブザーが必須です。子どもを狙った不審者や犯罪に巻き込まれる可能性もありますし、子どもが怪我をして園に連絡を取らなければならない状況もあります。
防犯ブザーは保育園で用意されていることがほとんどで、ホイッスルなど音が出る物で代用している場合もあります。
携帯電話は私物を使うことが多いので、保育園の番号はすぐにダイヤルできるようにしておきましょう。
散歩グッズは毎日確認する
散歩グッズは保育園で決められていることが多いかと思います。
具体的には
- 救急グッズ(バンドエイド、ガーゼ、清浄面など)
- 子どもの着替え(オムツ、おしりふき、下着、着替え上下)
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- 水分補給用の紙コップ
などです。
忙しい保育の中でつい、見落としがちなのがこの散歩グッズの確認です。
散歩に行ってからティッシュがなかった、紙コップが足りないということがないように、午睡中などに必ず散歩グッズの確認をしましょう。
スニーカーとリュックで動きやすさ重視
戸外活動は、子ども達と思い切り走り回れるようにサイズの合った履きなれたスニーカーが1番です。紐がほどけてしまうと子どもが踏んで危ないので、固く結んでおいた方が良いでしょう。
園外に散歩グッズを持って行くのは、両手が空くリュックサックがおすすめです。子どもと手を繋ぐ時やバギーを押す時にも邪魔にならずに、背負ったまま子どもと遊ぶこともできます。
携帯電話や防犯ブザーはポケットの中や首から下げるなど、すぐに手の届くところに身に付けて下さいね。
日焼け止め、虫よけがあると安心
子どもには保護者の同意のもと、保育園で虫よけや日焼け止めを塗布する場合もあります。その場合には園で指定されたものを使用します。
保育士が使用する場合には基本的には持参の物を使いますので、気になる方は日焼け止めや虫よけも用意しておくと良いでしょう。
常に持ち歩きたい必須アイテム
保育中に、必ず必要になる必須アイテムをご紹介します。エプロンや制服のポケットに入れておくと便利です。
ハンドタオル、ティッシュ
最近では衛生面にも配慮して、手洗い後は子どもも保育士もペーパーで手を拭くという保育園も増えてきましたが、もちろんハンカチやタオルで手を拭く保育園も多くあります。
また保育中は汗もかきますので、ハンドタオルは何枚か用意しておくと良いでしょう。
ポケットティッシュも複数必要です。
もちろん保育室にもティッシュは用意していますが園庭で遊んでいる時に鼻水が出たり、保育室にあるティッシュを取りに行けない状況もあります。
ポケットティッシュが午前中だけで空になってしまうことも…。常に補充できるように常備しておきましょう。
メモ帳、ボールペン
子どもの様子を書き留めたり他の保育士からの伝達を書き留めるために、ボールペンと小さなメモ帳を常備しておくと便利です。
ボールペンはキャップの誤飲を防ぐためにも、ノック式のものにしてくださいね。
衛生面に配慮するためのアイテム
保育園には、風邪をひいている子どももたくさんいます。また、季節によっては感染症が流行することも…。感染症の種類によっては出席停止となりますが、潜伏期間もあるので、完全に防ぐことは難しい状況です。
また保育士も鼻水や咳などの風邪症状があっても、休める状況ではなく出勤することがほとんどです。
子どもから風邪や感染症がうつり保育ができないという状況や、反対に保育士から子どもにうつしてしまうという状況をできるだけ防ぐためには手洗いうがい、そして必須アイテムの活用です。
マスクは常に常備する
子どもから風邪や感染症をもらわないために、そして保育士から子どもにうつさないための必須アイテムはマスクです。
まだ小さい子ども達はマスクができません。そのため、クラス内で風邪が流行っている、園内で感染症が流行っているという時には、保育士がマスクをする様にしましょう。
子どもからうつって保育に支障がでる、保育士を介して他の子どもにうつしてしまうというリスクが軽減します。
自分が風邪をひいている時も、もちろんマスクです。
自分に合ったサイズのマスクを複数枚常備しておき、少しでもいつもと体調が違うと感じた時にはすぐにつけられるようにしましょう。
子どもを喜ばせるためのアイテム
最後にご紹介するのは必須ではないけれど、あると子ども達を喜ばせることができる、保育の幅が広がるアイテムです。
何だか子どもが落ち着かない、子どもの喜ぶ顔が見たいというときにはぜひ使ってみて下さい。
手袋人形や指人形はポケットの中に
子どもが大好きな手袋人形や指人形。
手袋1つで物語を演じることができたり、歌に合わせて指人形を登場させることで子どもの目を引き付ける優れものです。
市販されているものもありますし、保育雑誌を参考に簡単に自分で作れるものもあります。
手袋人形と指人形をもっと効果的に保育に取り入れるためには、ポケットを使ってみましょう。
演じ方は簡単!エプロンや制服のポケットの中に、こっそり手袋人形や指人形を忍ばせておきます。
子ども達が落ち着かない時や遊びに飽きている様子が見られる時にポケットから手袋人形や指人形をパッと取り出せば、子どもの目は釘付けに。
周りにいた子ども達も、楽しいことが始まりそうな様子に集まってきます。
そこで決まったストーリーを演じても良いですし、歌に合わせて指人形を次々に登場させたり、自分でストーリーを考えたりといくつもの楽しみ方ができます。
「手袋シアターを始めます」と言って始めるよりも、効果的にアイテムを使うことができますよ。
エプロンシアター、ペープサートで保育を盛り上げる!
もう1つ子どもが喜ぶアイテムが、エプロンシアターやペープサートです。
こちらも市販のものもたくさん販売されていますし、自分で作ることもできます。
参考:株式会社メイト
登場の仕方にも一工夫することで益々子どもの興味を引き付けることができます。
保育室に扉のついた棚があったら、あえてエプロンシアターやペープサートを隠しておきましょう。
「何だか楽しい物が隠れているみたいだよ。みんなで呼んでみよう!」と扉をノックしながら「でてこい、でてこーい」と一緒に呼びます。
子どもの様子を見ながら何回か繰り返し、興味を引き付けた所で登場させれば、子どもから歓声が上がること間違いなしです。
絵本よりも動きがあるので、長い物語でも集中して楽しむことができます。
子どもに聞かせてあげたいと思うお話をぜひ見つけてみてくださいね。
まとめ
保育士として働く中ではたくさんのアイテムを使います。効率的に仕事をするために、より良い環境を整えるために、子どもがより楽しく過ごせるように…。
アイテムを選ぶ時の1番のポイントは、子どもへの危険性がないかということです。
子どもが引っ張って転倒する恐れはないか、誤飲の可能性はないかということを前提に、自分が保育中に使う場面を想像しながら選んでみてくださいね。
そして、子どもが喜ぶ保育もアイテムの選び方1つで実現できる場合もあります。子どもの喜ぶ顔を想像しながら、選ぶと保育がもっと楽しくなりますよ。